2020年12月9日水曜日

四国オレンジフェリー「おれんじ えひめ」乗船記(お部屋編)

5 甲板左舷にある「スイート」の前にやってきました。早速ドアを開けると……
おおお。これは……
ご覧の通り、とても雰囲気の良い部屋なのですが、ベッド側から通路側を見てみると……
こんな風になっています。実はこの部屋、あるものが無いのです……。

ソファーがあり、洋服掛けがあり……

入口から見て左側には、二人がけのソファーとテーブルが用意されています。「おれんじ えひめ」の「スイート」は他社の船舶だと「一等」あるいは「特等」に相当すると思われますが、それに相応しい装備ですね。
ソファーの隣にあるこのドアの中には……
ハンガーと寝間着が用意されていました。

何が無いのか

そしてロッカーの隣には洗面台がありました。今風のデザインのとても洒落た感じのものです。
そろそろ答え合わせをしようと思うのですが、この部屋に無いもの、それは……トイレです。「一等」もしくは「特等」に相当するグレードの船室には、たいていトイレが用意されていて、フェリーによってはバスルームがついている場合もあります。

ところが「おれんじ えひめ」の「スイート」にはトイレすら用意されていません(部屋の外に共用のトイレが用意されています)。これはちょっと想定外だったのですが、「おれんじ えひめ」の出航時刻(22:00)と到着時刻(6:00)を考えると「なるほど……」と思わせます。要は「個室は寝る場所」と割り切った設計にして、浮いたコストを運賃に還元している……という風に見ましたが、いかがでしょうか。

「スイート」という名前の割には滅茶苦茶安いなぁと思ったんですよ。実際には「スイート」は船内に 38 室ほどあるようなので、「特等」に相当するグレードだと理解するのが良さそうです。

エアコンと加湿器

ドアの横にはエアコンのスイッチがあります。「風の調整はこちら←」と書かれたシールが見えますね。個別空調は今では当たり前のように用意されていますが、一昔前のホテルなんかだと風量の調整しかできなかったりしましたよね。
洗面台の反対側(通路に向かって左側)にはデスクも用意されています。
デスクの右側には何やら巨大なものが置かれていますが……
加湿器の給水用カップがあるということは、横の装置は加湿器なんですね。
以前に乗船したフェリーには「除湿機」が設置されていて、実際に動かしてみるとえー感じに水が溜まった(=除湿された)ので、エアコンの能力不足なのかと思ったことがあるのですが、「おれんじ えひめ」は加湿器が用意されているほど船内の除湿が行き届いているということなんですね。個人的には湿気は苦手なので、加湿器が用意されるレベルのほうが嬉しいですね。

エリエール(大王製紙製)

そして、デスクの左側にはティッシュペーパーが用意されているのですが……
なんと「エリエール」(大王製紙製)がボックスで置かれています。もちろん箱を覆うカバーなどはついておりません! そういえば大王製紙の本社は東京と愛媛県四国中央市に……(!)

液晶テレビ

エリエールの横には巨大な液晶テレビが壁掛けで設置されています。
TV が設置されているのはソファーの向かい側ということになります。ソファーに腰掛けながら TV を見ることができる、ということですね。
ちなみにこちらのテーブル、一見普通のテーブルですが、ちゃんとワイヤーで固定されています。船内あるあるですね。

ベッドの間のアレ

ベッドの間には謎の教典などは置かれておらず、照明のスイッチとコンセントが用意されています。
最近は USB Type-A の口が用意されているケースもたまに見かけますが、端子の向こう側に PC が置いてあってデータをこっそり吸い取られる……なんて可能性もゼロでは無いので、やはり普通のコンセントがあるのが嬉しいですね。

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