2020年10月29日木曜日

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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (102) 「新鉱物・三笠石」

 

三笠市立博物館の「展示室 1」の一角には、案内用のタブレット端末が設置されていました。今風ですね!
そして、タブレット端末の後ろの壁には、こんな「おわびとお願い」も。案内アプリがクラッシュすることがある、というオチでしょうか……?

三笠市の地質図

色鮮やかな「三笠市の地質図」も展示されていました。
メインどころをクローズアップするとこんな感じです。市街地の部分はオレンジ色の「段丘堆積層」と白色の「沖積層」が多く、これらは「第四紀」のものとのこと。
南北に伸びる水色の部分は「古第三紀」の「幌内層群」で、その北側に広がるライムイエローの部分が同じく「古第三紀」の「石狩層群」なのだとか。

博物館の東に見える緑色の部分が「日陰の沢層」で、その回りに広がる黄緑の部分が「三笠層」とのこと。紫色の部分が「桂沢層および鹿島層」とのことで、これらは全て「白亜紀」の地層のようです。
「三笠市立博物館」のあるあたりは、第四紀の「段丘堆積層」のようですね。

三笠市に分布する地層

三笠市には、約 1 億年前の白亜紀のものから現代のものまで、様々な時代の地層が分布していることが紹介されています。この図の興味深いところは、中生代の「蝦夷層群」(鹿島層・桂沢層・三笠層・日陰の沢層)と新生代の「石狩層群」の間に 2 千 5 百万年ほどの「大きな時間間隙」がある、とされている点でしょうか。
なお、石炭は主に「石狩層群」から産出されるのだそうです。「幌内層群」を下に掘っていけば「石狩層群」に辿り着いたりするのでしょうか……?

鳥瞰図

これは展示室の外だったかもしれませんが、なかなか素敵な鳥瞰図がありました。
三笠市の市街地部分(と桂沢湖)をクローズアップしてみました。博物館のある幾春別からだと、幌内駅のあった鉄道村よりも桂沢湖のほうが近いようですね。

アンケートに答えて化石をゲットしよう!

展示室の外にはアンケートの記入スペースがあるのですが、「アンケートに答えて化石プレゼントに応募しよう!」というのはとても夢のある話で良いですよね。親子連れの人たちはついつい回答してしまうのでは無いでしょうか。

新鉱物・三笠石

展示室の外のオープンスペースには、「新鉱物・三笠石」と題された展示がありました。「御影石」ではなくて「三笠石」なんですね。
台座には「三笠石の発見」「三笠石の性質」と題された解説がつけられていました。
「三笠石の性質」を読みやすいように整形してみました。「今でも年に 30~40 個の新鉱物が発見されている」というのはちょっと驚きですね。
「三笠石の発見」のほうは、「三笠石」が発見されるまでのエピソードが記されています。本文が気になる方は、ぜひ幾春別へ!

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