2020年8月20日木曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (58) 「脇方支線の跡を探して」

うっかり道道 784 号「黒橋京極線」に入ってしまったので(嘘くさいな)、そのまましばらく東に向かって走ってみることにしました。
「この道路は中山峠方面へは通り抜けできません」とあります。よーく見ると「不通区間 京極町脇方 - 喜茂別町黒橋 10 km」と書いてあります。
道道 784 号「黒橋京極線」の起点は「京極町脇方」で、終点は「京極町京極」(国道 276 号・北海道道 478 号「京極倶知安線」交点)なのですが、「黒橋」は「喜茂別町黒橋」に由来しているのですね。地形図を見た限りでは、脇方から黒橋までも細い道が通っているようにも見えますが、小樽土木現業所としては「不通区間」扱いのようです。

雪国の舗装路の宿命

道道 784 号「黒橋京極線」は、カーブのとても少ない走りやすい道ですが……
ワッカタサップ川の南岸に戻ったあたりで、舗装の状態がガクっと悪くなります。
北海道の舗装路は、アスファルトに雨水が染み込んだ後で凍結することで、染み込んだ水分が膨張してヒビが入るのがお約束です。ここも何度か冬を越えた結果、このようにヒビが広がってしまったのでしょうね。

脇方支線の跡を探して

道道 784 号「黒橋京極線」を走ってみたのは、国鉄胆振線・脇方支線の遺構でも残ってないかな……という期待があったからでした。それらしきものは見つけられなかったのですが、路面もいきなり悪くなったことですし、引き返すことにしました。U ターンに良さそうな場所があったので、ちょいとお邪魔してみたところ……
あ。川の向こうに橋台の跡が見えますね。その場では「脇方支線の跡かなー」と思ったのですが、後で詳細を調べたところでは、この橋台は脇方支線とは無関係のようで、道路橋の跡だったようです。
橋台が大小二つ並んでいるように見えますが、道路橋と歩道橋が並んでいた、とかでしょうか。ここに橋が必要になる理由はちょっと良くわからないのですが、脇方支線の踏切が増えるのを避けたとかでしょうか……?
このスペースですが、もしかしたら「雪捨て場」だったんでしょうか。「雪捨て場」があるので、ここまでは道道の路面・路盤ともに良く整備されていた、ということのような気もしてきました。

そして見事に見落とす

それでは、京極の市街地に戻ることにしましょう。何しろ道道 784 号はこの先でお終いなので、これ以上先に進むのもナンセンスです。
現在は道道の橋が真っ直ぐ架かっていますが、脇方支線が現役だった頃はこの橋は存在せず、代わりに脇方支線の鉄橋が右側から架かっていました。橋の右側に橋脚が残っているようなのですが、現地では見事に見落としてました……(先程の橋台跡に気を取られていたという説も)。

そこに羊蹄山があるから

ところで、道道 784 号ですが、実は起点から終点まで、ほとんどの区間で雄大な羊蹄山を眺めることができるのでした。
羊蹄山があまりに美しいので、路肩に停車して写真を撮影してみたり。
ほぼ真正面に羊蹄山が見える場所もあります。

あの山は?

あれ? 羊蹄山の後ろに見え隠れしているあの山は何でしょう?
地形図で確かめてみたところ、どうやら正面に見える山は「ニセコアンヌプリ」だったようです。京極からだとこの方角に見えるんですね。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International


0 件のコメント:

コメントを投稿