2020年8月12日水曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (52) 「原子力展示・地域展示」

泊村にある「原子力 PR センター『とまりん館』」の 1F にある「原子力展示」を見ています。「放射性物質を閉じ込める 外部遮へい壁」とありますが、「蔽」の字は 2010 年まで常用漢字では無かったからか、ひらがなで表記されていました。
まぁ、読める人は多い字だと思うので、下手にひらがなにするのはやめて、積極的に使用していきたいものですね。

「外部遮へい壁」のコーナーにも、「泊発電所の安全対策」と題されたパネルが追加展示されていました。
上の方になにやらモザイクっぽいものが見えますが、元々こういった柄の壁だったようです。

5 重の壁

こちらは「5 重の壁」と題されたパネルです。「外部遮へい壁」は「第 5 の壁」に相当するものなんですね。
コンクリートの一部がなかったことになっていて、むき出しの鉄骨が見えるようになっています。「外部遮へい壁」はこれだけ頑丈なものなんだよ、というアピールなのでしょうが、少なくとも福島第一原発では放射性物質の流出を食い止めることはできなかったんですよね……。
こちらはジルコニウム合金で被覆された「燃料集合体」の模型のようです。先程の「5 重の壁」モデルでは「第 2 の壁」とされていたものですね。福島第一原発ではジルコニウム合金が高温になったことで水素爆発が発生したんでした。
こちらは「蒸気発生器」の模型のようです。原子力発電も、実のところは蒸気機関の一種だ……というのはなかなかピンと来ない話ですが、蒸気機関車のボイラーにもこんな感じで沢山の管が通っていたんですよね。

足元にウラン 235 が……

「とまりん館」の「原子力展示」ですが、「原子力発電に親しみを持ってもらおう」という方向性だったのか、時折「おいマジか」と口走りそうになるノリのものもあります。たとえばこちらの「アトム・ステップ」と題された展示ですが……
「足もとに『ウラン 235』が現われます」って……(汗)。いや、ゲーム感覚なんでしょうけど……。

地域展示

「原子力展示」を見終えたので、「オリエンテーションホール」を抜けて 2F にやってきました(ホールの客席はひな壇状になっていて、前方の出入り口は 1F と、後方の出入り口は 2F とつながっています)。
こちらは「地域展示」と題されたコーナーで、「岩宇エリア」の 4 市町村の紹介のほか……
遺跡からの出土品などが展示されていました。
展示室の壁には絵が描かれていましたが、
この「ヘロカルウス村」は、泊原発の所在地です。原発の所在地に遺跡があったんですね……。

とまりん館からのお知らせ

ちなみにこちらの「地域展示」エリアには、このようなお知らせが掲出されていました。
本来であれば、湯水のように使うことができたはずの電力ですが、泊原発の運転再開の目処が立たないことを考えると……。なかなか切ない話ですね。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International


0 件のコメント:

コメントを投稿