2020年8月5日水曜日

春の道北・船と車と鉄道で 2016 (48) 「広報展示室」

「北海道原子力環境センター」(共和町)の 2F には「広報展示室」があります。
モモンガが飛び交う(多分それは無い)広報展示室には、階段を右に向かって上がるのが順路のようです。
階段を上がった先には……おっ。「これより先 関係者以外はご遠慮ください」との札が。右の方には「入館者登録パソコン」なるものがあった……のですね。完全に見落としてました(汗)。
いや、ほら。この「岩宇の海」と題された水槽(のようなディスプレイ)がきになるじゃないですか。「岩宇」という表現も初耳のような気がしますが、「岩内郡」と「古宇郡」に由来するみたいですね。

調べよう!日常生活と放射線

こちらの巨大な壁画のようなパネルは「調べよう!日常生活と放射線」「自然の中の放射線」と題されたものです。「放射線はすべて人工的なもの」という初歩的な誤謬に対する啓蒙活動、と言ったところでしょうか。「放射線=悪」という決めつけへのせめてもの抵抗なのかもしれません。
なんかちょっと地味なところに「原子力発電のしくみ」というパネルがありました。すぐ近くにある泊原発の紹介ですが、後で追加された 3 号機が飛び抜けて大きかったのですね。

クイズ?

「農業の研究」と題されたパネルと、「水産の研究」と題されたパネルの間に温室のようなエリアがあるのですが……
あれっ。こんなクイズをやっていたのですね。

ジオラマシアター

「水産の研究」パネルの前には、船を模した展示ディスプレイも。小学生くらいのお子さんの興味を唆るように、色々と工夫しているみたいですね。
環境のモニタリング(線量や温度などの監視)について紹介する「ジオラマシアター」なるものもありました。

温排水がもたらす変化

こちらは「温排水の温度を実感しよう」という展示です。軽水炉は広い意味での「蒸気機関」なので、どうしても温かい排水の発生が避けられないのですが、この「温かい排水」が周辺の海に及ぼす影響は想像以上に大きなもののようです。
放射性物質を海に垂れ流しているわけでは無い筈ですが、温かい排水は周辺の水温を僅かに上昇させていて、それによって生態系にも影響が出ているのでは……という話を耳にすることがあります。まぁ海底から温泉が湧出することもあるでしょうし、似たようなケースは原発以外でもあるだろうとは思いますが……。

ガチな測定機器の紹介

「ジオラマシアター」の先には、またしても「はかってみよう!放射能」という展示がありました。自然放射線についての基礎知識を学んだところで、よし実際に測ってやろうじゃないか、ということですね。
なかなかガチな測定器のようですが、残念ながら「調整中」となっていました。うーむ残念。
こちらは更にガチな機器類の紹介……ですね。「ゲルマニウム半導体検出装置」は農作物や畜産物、海産物などにどの程度の放射性物質が含まれているかを測定するのに使用するもの……でしたね。
人体内に取り込まれた放射性物質を計測するホールボディカウンターというものもありますが、ゲルマニウム半導体検出装置のほうがよりハイレベルな検出ができたりするのでしょうか。

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