「大雪崩橋」を渡った先には「大雪崩覆道」がありました。ご覧の通り、片斜面型の覆道で、雪崩のみならず落石や多少の土砂災害も防ぐことができそうです。「シェルター」と「覆道」は構造上の違いによるものかと思ったのですが、積雪や吹雪を対象にしたものが「シェルター」で、積雪・吹雪のみならず土砂災害にも対応できるようにしたものが「覆道」、なのかもしれませんね。
「大雪崩覆道」は右にカーブした構造になっていて、覆道を出てからもそのまま右カーブが続きます。このカーブは進行方向を 180 度以上変える、とても深いものです。
深い深い右カーブを抜けると、前方に「大雪崩橋」が見えてきました。大きな右カーブと「大雪崩橋」でどれだけ高度を稼いだのか、良くわかりますね。
ちなみに「大雪崩橋」の近くにはこんな構造物がありました。旧道の遺構か何かかな……と思ったのですが、そうではなくて、雪崩が橋脚に直撃するのを防ぐためのもののようですね。「大雪崩橋」だけに雪崩対策もバッチリ……なのか、あるいは後から付け足したのかは良くわかりませんが……。
熊追シェルター(40 km/h 制限)
前方にシェルターが見えてきました。このシェルターは「熊追シェルター」とのこと。これまでの半円形断面のものとも違って、てっぺんが僅かに尖った形をしているのが特徴的でしょうか。建物の「トンガリ屋根」と同じで、雪が積もるのをなるべく避けたい、ということのように思えます。
「熊追シェルター」の中はそこそこ急な左カーブのため、シェルターの手前で 40 km/h 制限となっていましたが、シェルターを抜けると再び 50 km/h 制限に戻ります。
道道 998 号「古平神恵内線」の標識です。ここは「神恵内村当丸」なんですね。
千寿シェルター
緩やかなカーブを右に左にと抜けると、今度は「千寿シェルター」が見えてきました。シェルターの中は左カーブが続きますが、先程の「熊追シェルター」よりも R が大きいからか、制限速度が下がることは無さそうです。「千寿シェルター」を抜けると、まっすぐの下り坂が続きます。
下り坂の先は長い右カーブになっていて、カーブの先にまたしてもシェルターが見えるのですが……なんとこの先は 30 km/h 制限とのこと!
覆道内(あれ、シェルターじゃなくて覆道なのかな?)でラジオが受信できるとの案内は、この峠では初めて見たような気がします。
大曲シェルター(30 km/h 制限)
ということで、問題の「大曲シェルター」に入ります。名前からして「大曲」な上に、入口には「カーブ注意」との注意喚起もあり、緊張が走ります。ところが……シェルターの中は真っ直ぐで、とても快適に走れそうに見えます。
しかぁし! 直線区間の先に「熊追シェルター」をも上回る、急で、しかも深い左カーブが待ち構えていたのでした。これは速度を落としておかないと危険ですね……。
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