2020年7月22日水曜日

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春の道北・船と車と鉄道で 2016 (40) 「トーマル峠」

 

道道 998 号「古平神恵内線」のトーマル峠に向かいます。
トーマル峠は、積雪による通行止めをなるべく少なくしたいのか、かなり大規模な覆道が整備されています。この覆道の名前は、なんと「展望覆道」と言うみたいです。覆道があったら展望が阻害されそうな気もするのですが……。
半円形の断面をした覆道は、一見トンネルのように思えますが、覆道の上には(雪が積もることはあっても)基本的には何もありません。上の方に明かり取り用の窓が設置されているので、適度に日光が差し込むようになっています。

見晴台(閉鎖中)

前方上方に「急カーブ」と出ていますが、ここで覆道の構造が変わります。
確かに窓はあるけれど、これを「展望」と言うのはちょっと烏滸がましいんじゃないの……と思ったのですが、実は覆道の外に「見晴台」という名前のスポットがあるのだとか。


右手に閉鎖された開口部が二つ見えますが、おそらく夏場はこの開口部が開いて「展望台」に出入りできるようになる、ということだと思います。

望海橋

片斜面の覆道がしばらく続いた後……
覆道の出口にやってきました。覆道を出るとすぐに「望海橋」です。この橋は曲線緩和のために設けられたもののようです。
橋の右側には、風雪が吹き込まないようにするための防雪板らしきものが設置されています。

白楊覆道・六志内大橋

「望海橋」と、カーブの先の「白楊橋」を渡ると、すぐに次の覆道です。「白楊覆道」という名前のようですね。
比較的短い「白楊覆道」を抜けると、今度は「六志内大橋」です。ここも先程の「望海橋」と同様に防雪板が設置されているので、両者はとても似た印象があります。

トーマル峠覆道

トーマル峠で最も長い「トーマル峠覆道」が見えてきました。なんと入口の左側には電話ボックスも用意されています(非常用だと思われるので、公衆回線に繋がるかどうかは不明ですが)。
入口近くの「トーマル峠覆道」は、半円形の断面をした金属製のものです。明かり取り窓が設けられているので、トンネルのような薄暗さはありません。
程なく覆道からトンネルへと移行します。前方に見えてきたのは「六志内トンネル」とのこと。
トンネル自体は 200 m も無いもので、出口の先は覆道が続きます。

当丸展望台(閉鎖中)

「六志内トンネル」と「トーマル峠」の間の覆道は、半円形の断面をしたコンクリート製のものです。まるでトンネルのように薄暗くなっていますが、これは明かり取り窓の位置が低く、残雪に埋もれてしまって光を遮っているからかもしれません。
「トーマル峠」の手前で覆道は再び鉄骨構造のものに変わります。外からの光が差し込むだけで随分と雰囲気が変わりますね。

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