「たまがきと祐清」像
改札をささっと出て、そのまま駅舎の外まで出てしまいました。新見駅の駅舎も昔ながらの佇まいですが、臙脂色の瓦屋根が美しいですね。駅前広場はコンパクトながら機能的なレイアウトに見えます。バス停は 3 つあり、それぞれ屋根が設けられています。
新見駅は高梁川の南側にあり、駅前広場から 50 m ほど歩けばすぐに高梁川です。
駅前広場の西側には謎の銅像が。これは「たまがき」と「祐清」という、室町時代を生きた人物の像のようです。たまがきが書いたとされる手紙が「東寺百合文書」の中に存在するとのこと。
「千屋牛の里」
ということで、ささっと新見駅に戻ってきました。駅舎の中には切符の自販機があり、山陰線だと揖屋(松江市)まで、木次線だと出雲八代(奥出雲町)までの切符が購入できます。横には随分とエグゼクティブな感じの待合室があります。時刻表の向こうに電車が見えます。どうやら岡山からやってきた新見止まりの電車のようですね。
待合室の西側に、以前は店舗だったのではないかと思わせるスペースがありました。
牛の写真がすごくインパクトがありますね。牛の情報のみならず、周辺の観光情報がまとめられているようでした。
伯備線ホームへ
乗り換えにはもう少し時間がありますが、伯備線のホームに向かうことにしましょう(姫新線に乗るという手もあったのですが、途中で日没を迎えてしまいそうで、またカメラの電池も切れそうだったので)。あっ、目の前で芸備線の東城行き 453D が出発してしまいました。
それでは、地下通路をまっすぐ歩いて伯備線のりばに向かいましょう。
新見市の「春夏秋冬」
新見駅の地下通路には「春夏秋冬」の名所が描かれていました(新見高校美術部の皆さんの作品のようです)。「春」をテーマにした絵は「鯉が窪湿原」が描かれています。哲西町矢田にあるとのことで、鉄道だと矢神駅が最寄りでしょうか。「夏」は「大佐山」でパラセーリング……ですね。中国道に「大佐 SA」というサービスエリアがありますが、JR 姫新線の刑部駅のほうがより近そうです(旧・阿哲郡大佐町)。「鯉が窪湿原」と「大佐山」は相当離れていますが、どっちも新見市です。もしかしてこれらの絵は大合併記念だったのでしょうか?
「秋」は「絹掛の滝」とのこと。伯備線の井倉駅と広石信号場の間、正確には高梁川の向かい側の国道 180 号沿いにある滝だそうです。ここまで新見市の南西部(鯉が窪湿原)、北東部(大佐山)と来ていましたが、今度は南東部のスポットです。
「冬」は「千屋スキー場」とのこと。駅舎の中に貼り出されていた牛の写真は「千屋牛」でしたが、新見市北部の地名のようです。
「新見市」は 2005 年に「大佐町」「神郷町」「哲多町」「哲西町」と対等合併しています。地下通路の「春夏秋冬」で選ばれたスポットは「哲西町」「大佐町」「新見市」「新見市」ということで、バランスがうまく取れているようにも見えます。
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