2020年4月15日水曜日

芸備線末端区間だけ各駅停車 (33) 「道後山」

新見行き 444D が備後落合を出発しました。次の停車駅は「道後山」です。
木次線と並走していた国道 314 号が、ところどころ川の流れに合わせる形で 2 km ほど遠回りを強いられた……という話がありましたが、備後落合と次の道後山の間は、ちょっとスケールの違う遠回りが見られます。備後落合と道後山の間は、国道 314 号経由だと約 4.1 km なのに対し、芸備線は 6.8 km も走って道後山に向かうことになります。
芸備線は、わざわざ北に大回りする形で「小鳥原川」沿いを進みます。駅も無いのになんでこんな大回りを……と思ったのですが、備後落合駅の標高が 447 m ほどなのに対して、道後山駅の標高が 611.6 m ほどある(駅間で 160 m 以上も差がある)ことが理由みたいですね(ちなみに出雲坂根三井野原の標高差が 162 m でした)。

SAVING ELECTRICITY

新見行き 444D は 2 名の客を乗せて道後山に向かいます。ということで、ロングシート部分には誰もいません。
それはそうと、こんな吊り広告を見かけました。電力供給が厳しいということでは無く、純粋にコスト削減の努力でしょうか。

小鳥原(ひととばら)

備後落合駅の近くを通る国道は、国道 183 号と国道 314 号の重複区間でした。ただ、重複区間は駅の東 0.5 km ほどの交叉点で終了して、米子に向かう国道 183 号と旧・東城町を経由して福山に向かう国道 314 号に分かれます。道後山に向かうには国道 314 号経由になるのですが、芸備線は米子に向かう国道 183 号に沿ってしばらく北に向かうことになります。
左手が山ばかりになってしまったので、右手の写真を撮影してみました。乗客が少ないが故にできる荒業?ですね……。このあたりは「庄原市西城町小鳥原(──ひととばら)」という、なかなかの難読地名のようです。

道後山駅(どうごやま──)

その後、二つほど長い目のトンネルを抜けて、備後落合を出発してから 13 分ほどが経過したところで……
道後山駅に到着です。あー、ここもやはり結構雪が積もっていますね。
おっ、新たな乗客の姿が!

国鉄ご利用ありがとうございます

道後山駅は無人駅ですが、ご覧のとおり、かなり立派な駅舎があります。
改札代わりのドアが開けっ放しになっていますが……おやっ? 「ご利用ありがとうございます」という文字と駅員さんのイラストが。
「ご利用」の上に謎の空白があるような気がするのですが……まさか、これは……
消されていたのは「国鉄」の文字でした! このイラストは国鉄時代から使われていたものだったんですね。

これは……何?

駅舎の中には、なんだかよくわからないものが見えましたが、これ、一体何なんでしょう……?
444D は定刻通りに「道後山」駅を出発しました。次は「おぬか」です。

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