2020年4月14日火曜日

芸備線末端区間だけ各駅停車 (32) 「備後落合 その 2」

今を去ること 2 年と少し前、「芸備線数駅だけ各駅停車 (20) 『神杉・八次』」という題名の記事を書いたことがあるのですが、それ以来の「芸備線」の記事となります。一度ちゃんと乗り通しておきたいものですが……。
ということで、大雪の備後落合駅にやってきました。14:37 発の新見行き 444D が発車を待っています。ちなみにこの 444D ですが、6:41 に新見行き 442D が出発してから、7 時間 56 分後の「2 番列車」ということになります。

キハ 120-342

車内ががらーんとしているのはお約束でしょうか。前方(トイレのある側)はクロスシートで、後方は本当にロングな「ロングシート」です。
444D に乗り込んでから、改めて備後落合の駅舎を眺めます。集落自体は決して大きくないのですが、芸備線と木次線の接続駅ということもあってか、エアコンの室外機の数が目を引きます(ぉぃ)。いや、それだけ日常的に人が寝泊まりしている、ということですよね。
進行方向と反対側、木次線・油木方面と芸備線・比婆山方面を眺めます。……あれっ、代行バスのお客さんが写真を撮影していますね。新見行き 444D の出発まであと 2 分弱、三次行き 359D の出発もあと 3 分弱です。実は結構旅慣れた方なんでしょうか。

新見まで 12 駅

進行方向左側のボックスシートを確保しました。まぁ、他にお客さんはいないので選び放題なんですけどね。
備後落合から新見までは 12 駅あります(備後落合は含まず)。なお、芸備線自体は備中神代までで、布原と新見は伯備線の駅です。

ありがとう運転士さん!

備後落合駅の 2 番のりば・3 番のりばには「への字」型の屋根があります。っ中央が高いので圧迫感が無くて良いのですが、積もった雪が線路に落ちるんじゃないかと少し心配になりますね。待合客用のベンチがあるのも素晴らしいです。
車内から改めて木次線のりばを見てみると……ああっ! 代行バスの運転士さんがお客さんが来るのを待っていました。木次線の代行バスは 14:34 に備後落合に到着しましたが、その後 14:44 に宍道行き 1462D の代行バスとして出雲横田に戻ることになります。1462D に乗るつもりのお客さんがいないか、ここで待ってくれていたのですね。
新見行き 444D が定刻通りに備後落合駅を出発しました。いやー、一時はどうなることかと思いましたが、代行バスの運転士さんの見事なドライビングに救われました。本当にありがとうございます……。
これは 2 番線と安全側線のポイントだと思うのですが、「電熱式ポイント融雪器」がちゃんと仕事をしているということが良くわかりますね。昔はカンテラをポイントの近くに置いて、その熱で雪を融かしたそうですが……。
良く考えてみると、芸備線の列車の全てが備後落合で折り返すような気もするので、このポイントが動くことは滅多に無いのかもしれませんが……。

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2 件のコメント:

  1. ねこあたま2020年4月15日 7:27

    30年前に広島から米子までの急行がある時代は売店があったので、それなりに人はいたのでしょう。とはいえ今は秘境駅数歩前で、秘境路線の乗り換え駅ですかねえ。今でこそ秘境路線で一日3本、下手をしたら休日運休という体たらくですが、昔は本数も乗る人もいて、特に紅葉時期だと有名な観光地が沿線にあるんですが、完全に自動車にとられちゃいましたねえ。

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  2. ねこあたま さん:

    備後落合には売店もありましたか。集落自体が思った以上に狭隘な場所だったので驚きましたが、乗換駅として賑わっていたのでしょうね。もしかしたら今とは違って、乗換自体がこなれてない時間帯があって、暇を持て余したお客さんがお金を落としてくれたりしたのかな、などと想像したりもします。

    「往時の繁栄を偲ぶ旅」には趣があるものの、どうしても一抹の寂しさを拭い去ることができませんね……。

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