2020年4月1日水曜日

木次線代行バスで各駅停車 (23) 「出雲坂根 その 1」

備後落合行き 1449D の代行バスは出雲坂根駅でまさかの 22 分待ちとなりました(時刻表通りなので「まさかの」では無いという話もありますが)。待ち時間があるならば、せっかくなので駅の構内を見ておきたいですよね。

坂根先生はいなかった

出雲坂根駅の駅舎の前にやってきました。JR 西日本の標準書体で「JR 出雲坂根駅」と記されています。また、入口の右には「奥出雲延命水の館」との額も掲げられていますね。
早速駅舎の中に入り……たいのですが、雪がこの有様では、どこをどう歩けば良いのでしょう。なんか見た感じ、足を踏み入れると危険なことになりそうな予感がします。
ありがたいことに、駅舎の東隣にある自販機側に道がついていました。ここを歩いて行きましょう。
確か 3~4 名の乗客を乗せていた筈の代行バスですが、出発まで 20 分以上待つことになるので、一旦出入り口のドアを閉めてしまったようです。

新駅舎は今月で 10 周年

見たところ、割と新しそうな建物だなぁ……と思っていましたが、この駅舎は 2010 年 3 月にできたものとのこと。翌 2010 年 4 月に使用開始されたので、今月で 10 周年ということになりますね。
駅舎は結構シンプルな構造のようで、改札口代わりの引き戸の向こうはすぐホームです(向こうに見えるのは代行バスのお客さんです)。
無人駅ということもあってか、本来は改札があるべき場所には時刻表があるのみでした。
列車は一日 4 往復で、うち 2 往復が木次までです。

3 段スイッチバックの駅

出雲坂根駅は「3 段スイッチバックの駅」として有名です。昨今は待避線のみがスイッチバック構造になっている「通過できるスイッチバック」も多いですが(かつての和歌山線・北宇智駅など)、出雲坂根のスイッチバックは全ての列車が二度ほど方向転換を強いられる本格的なものです。
ただ、上り列車と下り列車が同じ向きに出発するというのは盲点でした。考えてみれば当たり前のことなんですが……。

ホームに出てみましたが……ああ、これは……雪が降った後に除雪しないとこんなになっちゃうんですね。
JR 西日本標準(ラインカラー対応版)の駅名標です。確かに「みいのはら」は右方向なんですが、スイッチバックの関係で列車は左に向かって出発するんですよね。

「この駅は三段式スイッチバックの停車場です」

2 番のりばには、ちょっと変わった形のオブジェがありました。
ふむふむ……ああ、これは良いですね。「ここは出雲坂根駅です」「この駅は三段式スイッチバックの停車場です」「標高 564 m」という駅の基礎情報が、三段スイッチバックの形で表現されています。
そしてお隣には「となりの三井野原駅は標高 726 m」「JR 西日本で一番に高所にある駅です」とあります。駅間の標高差 162 m を効率的に乗り切るために、出雲坂根にスイッチバックを設けた……ということが良くわかりますね。

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