2020年3月19日木曜日

木次線各駅停車 (15) 「下久野」

またしても 30 km/h 制限のカーブが近づいてきました。間もなく下久野に到着です。
下久野の駅の配線が見えてきました。1 面 1 線のシンプルな構造ですが、明らかにかつては 1 面 2 線の交換可能駅だったことを偲ばせる線路配置です。
気がつけば、線路が辛うじて見えるレベルにまで雪が積もっていました。日登駅から一気に 150 m 以上駆け上がってきたので、気温も随分と下がったのでしょうか。

下久野駅(しもくの──)

下久野駅のホームが見えてきました。手前の柱の下の方になにか妙なものが見えますが……
謎の装飾に見えたのは、なんとも視認性の高いデザインの雪尺でした。60 cm の目盛りは視認可能で、下の 40 cm の目盛りはほとんど見えていませんから、現在の積雪量は 50 cm 前後と言えそうですね。
下久野駅のホームは、単行(1 両)・2 両編成・3 両編成に対応していて、それぞれ停車位置が異なるようです。またトロッコ列車用の停止位置も定められているようですね。
停車位置を見た限りでは、なるべく手前に停車させようとしているようです。駅舎は前のほうにあるように見えますが、前のほうに見えているのは駅舎ではなく待合スペースです。
ホームは 2 両編成分のスペースだけが除雪されています。冬の間は 3 両編成の列車が来ることは無い、ということなんでしょうか。

駅ナカ農園

元々は島式ホームだったこともあって、下久野の駅舎はホームとは少し離れたところにあります。手前に見える庇は、落雪の影響を小さくすべく設けられているものでしょうか。
下久野駅は簡易委託駅とのことで、無人駅ではありません。「駅ナカ農園」という文字が見えますが、かつての一番線の跡地が畑になっているとのこと。

突然の「植田商店」

Wikipedia には次のような記述がありました。

POS端末等の設置はなく、常備券を発券している。ただし、切符が買えない場合は駅内にある黒電話で植田商店に電話して購入する事も出来る。
(Wikipedia 日本語版「下久野駅」より引用)
なんの前置きもなく個人商店と思しき名前が出てきましたが、Google マップを見てみると……


なるほど。確かに「植田魚店」というお店がありますね。切符を買い求めた後は上り坂を歩いて戻る……ということでしょうか?

数日前に降った雪?

2 両編成の 1449D は、ちょうど駅名標の正面に停車したようです。
そして、2 両編成の停止位置よりも前に、例のアレ(神話駅名)の案内が見えています。
駅の周りは雪で真っ白ですが、新雪では無さそうですね。数日前に降った雪……とかでしょうか。
ホーム上も、除雪していない部分はご覧の通り。
下久野駅には立派な駅舎がありますが、駅舎とホームが少し離れているので、ホーム上にも待合スペースが設けられています。

例のアレ「動動(あよあよ)」

「例のアレ」は「動動」で、なんと「あよあよ」と読むとのこと。下久野駅から県道 25 号「玉湯吾妻山線」で北に向かうと「大東町東阿用」というところに出ますが、この「阿用」という場所の「地名説話」のようです。
雲南市大東町東阿用は下久野駅からそこそこ離れていて、むしろ出雲大東駅のほうが近いのですが、下久野駅も実は旧・大東町エリアだったとのこと。確かに日登と下久野の間は大型車両が往来できる道が限られていて、逆に出雲大東に向かう県道のほうが整備されているなぁ……と思ったのですが、間に町境があったというのは盲点でした。まぁ、今はみんな仲良く合併して「雲南市」なんですけどね。

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