2020年2月26日水曜日

寝台特急「サンライズ出雲」乗車記 (11) 「地球環境にやさしい安来節」

あいにくの雨の中、寝台特急「サンライズ出雲」は米子を出発しました。
随分と向こうのほうに「たらこ色」の気動車が見えます。国鉄時代は「首都圏色」という名前で、随分と評判が良くなかった記憶がありますが、いつの間にか懐かしさを感じられるカラーリングになってしまいましたね。

ようこそ出雲路へ

米子を出発して 7 分ほど、次の駅が近づいてきました。建物には「ようこそ出雲路へ」の文字が整然と並んでいます。お邪魔してまーす。
「サンライズ出雲」は、早くも次の駅である「安来」(やすぎ)に停車するようです。驚いたことに、なんと駅の南側が全面的に「日立金属安来工場」なんですね。長い歴史を感じる佇まいが良いですよね。

「どじょうすくい」でおなじみの

「わたしたち日立金属は地球環境にやさしいモノづくりにチャレンジしています」というのは、まぁ見ればわかると言いますか……。何しろ駅の南側は右から左まで全部工場なので、これだけ長いスローガン?を並べても全然長く感じないと言うか……。
それよりも、スローガンの右側のこのイラストが気になりますよね。
ここ「安来駅」は「安来市」の中心駅です。「安来」と言えば「どじょうすくい」でおなじみの「安来節」の地元なので、ということなんでしょうね。

松江に到着

米子と安来は隣同士ですが、米子は鳥取県で安来は島根県です。島根県に入ったから……というわけでも無いと思いますが、平野部に入って随分と積雪量が少なくなりました。
安来を出発して 15 分ほどが過ぎ、左手前方に AEON が見えてきました。
AEON の前を通り過ぎて 1 分ほどで松江に到着です。
ホームには山陰線の時刻表が掲出されているのですが、これを見るとめちゃくちゃ本数が多く感じられます。実際には「米子・鳥取・岡山方面」と「出雲市・浜田方面」が並んでいて、しかも「平日」と「土・休日」も並んでいるので、特急を含めて 1 時間に 2~3 本程度の時間帯が大半です。

宍道湖は廊下の窓から

雲の切れ間から、僅かに青空が覗いています。このまま晴れてくれるといいんですけどね。
松江から先は、進行方向右側(北側)に宍道湖が見える……筈です。部屋は進行方向左側にしか窓が無いので、廊下に出てみました。廊下の窓からは、期待通りに宍道湖がバッチリ見えていました。

木次線の起点駅・宍道

進行方向右側に宍道湖が見えるのは、おおよそ松江駅と宍道駅の間です。松江を出発して約 15 分で、「サンライズ出雲」の最後の途中停車駅となる宍道駅に到着しました(途中の玉造温泉駅は、残念ながら通過でした)。
すでに使われなくなったホームの脇に「0 キロポスト」が見えます。ここ宍道駅は JR 木次線の起点駅です。
宍道駅には予約制の無料駐車場もあるのですね。少しでも鉄道の利用を促進したい……という姿勢が感じられます。実際に効果が出ていると良いですね。

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3 件のコメント:

  1. ねこあたま2020年2月27日 7:32

    むかしは木次線に急行どころか夜行便がありましてん。いまは高速道路で
    松江・広島方面に鉄道に行くのは奇人領域ですね。

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  2. ねこあたま2020年2月27日 8:21

    駐車場になっているところは、大昔は木次線が私鉄時代のホームですね。30年も昔ですが、山陰線は単線のわりに特急・急行が多かったので、待避線のある宍道なんかだとよく退避待ちをしてました。

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  3. ねこあたま さん:

    「夜行ちどり」なんて列車があったのですね。そして木次線の前身が「簸上鉄道」だったというのは全く知りませんでした。木次線に優等列車を走らせるという発想自体が「!!」ですが、夜行便が出るほどの乗車率があったというのは「!!!」ですよね。

    ローカル線が担っていた役割が高速道路・高規格道路に取って代わられて、そしてストローのように人が吸い出されていく一方……という現状は甚だ寂しいものです。「地方創生」という掛け声が虚しく響きますね。

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