2019年12月4日水曜日

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夏の焼尻・天売・道北の旅 2015 (149)「探訪・北海道博物館(オペラ座の怪人編)」

 

「北海道博物館」の総合展示室の話題を続けます。「ナウマンゾウ」と「マンモス」の骨格標本が対峙する後ろには、液晶ディスプレイがいろいろなことを教えてくれていました。まずは「緯度」ですが……
「意外と『北』ではない」というのはまさにそのとおりで、札幌が、なんとなく温暖な印象のあるマルセイユよりも南にあるというのは意外に感じる人が少なくないのではないでしょうか。
で、続きがありまして……「でも冬は寒い」と来ましたか(笑)。

札幌の雪の多さは世界一ィィ!

更に「降雪量」についての紹介が続きます。
世界の「寒そうな感じのする」都市の積雪量を紹介した上で、札幌の積雪量は「ペテルブルグ」(あれ?「サンクト」はどこ行った?)の倍以上、ということが紹介されていました。
結論としては「札幌の雪の多さは世界一ィィ!」とのこと。書いてあることはどれも正しいのだと思いますが、「でも冬は寒い」とか、どことなくユーモラスな感じがして、なんかいいですよね。

北海道 120 万年物語

それでは、「プロローグ」の「北と南の出会い」を見終えたので、「第 1 テーマ」の「北海道 120 万年物語」に移りましょう。

個人的に気になったものをピックアップして取り上げていますので、展示のすべてをフォローしているわけではありませんので念のため。気になったが吉日、ぜひ現地に足を運んでみてください。

巨大津波の痕跡

まずは「巨大津波の痕跡」と題されたコーナーです。ここ 50 万年ほどで北アメリカプレートが張り出してきた、ということが描かれています。昔は北海道の脊梁山脈のあたりに「フォッサマグナ」があったということでしょうか……?(「地溝帯」とはなり得ないような気もしますが)
この地層は「十勝地方の海岸の湿地」から剥ぎ取ったものだとのこと。大きな津波が約 400 年周期でやってきたことを示しているとかで、次の津波がいつ襲ってきても不思議はないタイミングなのだとか。

「札幌軟石」として知られるあの石

「ゾウの歯」や「炭化木」の展示があり、そしてお馴染みの「札幌軟石」の展示も。「『札幌軟石』として知られる火山灰がとけて固まった石」という名前で展示されています。なるほど、「札幌軟石」はあくまで通称だ、ということですね。

ガラスの塊みたいな石

打製石器の中でも最も使いでのいいものだったと考えられる「黒耀石」も展示されていました。黒耀石ってガラスの塊のようなものなので、うまく割ってやると下手なナイフよりも切れ味の良い刃物の出来上がり……なんですよね。
ただ、いくら上手に黒耀石を割ったとしても刃渡りの長い刀を作ることはほぼ不可能だったので、代わりに木の棒などの端に薄く割った黒耀石(細石刃)を埋め込んだのだそうです。棒の両端に刃物を埋め込むという考え方は、スキー板とそのエッジに通じるものがありますね。

ママチ遺跡の怪人

石器があるなら土器もある……ということで、続いては土器の紹介です。
こちらは縄文晩期の遺跡(千歳市のママチ遺跡)の出土品のレプリカだそうですが……
こっ、これは……
Andrew Lloyd Webber のあの名曲のイントロが脳裏をよぎった方もいらっしゃるのではないでしょうか……。

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