一方通行の標識です。わざわざ壮大に前フリするほどのネタでも無かったですね。すいません。
道道 548 号「天売島線」は、人家の途切れる「黒崎海岸」から西はかなり狭隘なままとなっており、乗用車同士のすれ違いも容易ではない場所があります。そのため、比較的車の数が多いと見られる夏季(6/1~8/31)の期間限定で、一部区間を時計回りの一方通行にしているようでした。
展望台に向かう木道
島の南西端にある「赤岩園地」には、トイレと灯台と展望台があります。高台で、南と西で海に面しているこの場所は、灯台を設置するのにベストなロケーションです。そして、灯台の西には「赤岩園地」の名前の由来になったと思しき「赤岩」や、「ジャブジャブソリ」と言った岩礁があります(「ジャブジャブソリ」は水中に隠れている時間も多そうですが)。ちなみに「ソリ」というのは、岩礁に波が当たって砕け散る様子を意味する漁師言葉なのだそうです。簡単に言えば「東映映画のオープニング」と考えれば良いでしょう(ぉぃ)。
展望台への歩道として、わざわざ木道が整備されていました。歩きやすくてありがたい……と思ったのですが、木道を整備したのは別の理由があったようです。
灯台は比較的コンパクトなものに見えますが、立地がいいので、これで十分役に立っているのでしょうね。
灯台の脇を木道で通り抜けます。手すりもちゃんと整備されています。
左手には、120 m 下の海が見えます。断崖の傾斜がきついため、波打ち際を見ることはできません。いやー、それにしてもいい天気ですよね!
善知鳥の巣穴
展望台は灯台の西側にあるのですが、わざわざ木道を設置した理由が、おそらくこちらです。この穴の主は、モグラ……ではなく、「世界的海鳥繁殖地」の天売島において多数派を占める「善知鳥」(ウトウ)のようです。なるほど、この巣穴を保護するために木道を設置して、観光客が木道の「向こう側」に足を踏み入れないようにしっかり手すり(=フェンス)を設置した、ということなのでしょう。
木道の脇には、「ウトウ」の生態などについて記した説明板がありました。巣穴の密度が非常に高いとありますが、確かに結構な数の巣穴がまとまって掘ってありましたね。
激減してしまった「オロロン鳥」
そして、羽幌の海鳥と言えば「オロロン鳥」こと「ウミガラス」ですが、残念ながらかなり激減してしまい、もはや赤岩では姿を見ることが難しくなったとのこと。オオセグロカモメなどによる卵や雛の捕食が激減の理由として考えられているようです。エメラルドブルーの海!
歩くこと数分で「赤岩展望台」にやってきました……が、先客の方々がいらっしゃってました。眼下に「赤岩」がある筈ですが……あっ、どうやらこの岩のようですね。
展望台から北側を望みます。小さな岬と岩礁が見えますね。
それにしても、この海の色の美しさと言ったら。積丹の島武意海岸も「積丹ブルー」として有名ですが、天売の海も島武意の海に負けず劣らずの見事な色合いではないでしょうか。
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