農機具を積んだトラックに追いついてしまいました。山間部の常ですが、追い越し車線の流れがちょっと悪くなってきたようです。
広島も岩国も通らない「広島岩国道路」
広島から西の山陽自動車道はいくつか謎めいた区間があるのですが、中でも最も謎なのが、大竹から廿日市(はつかいち)までが山陽自動車道ではなく「広島岩国道路」となっているところでしょう。道路地図によっては、この区間は「高速自動車国道」ではなく、「国道 2 号の有料道路」として記されている場合もあるかと思います。道路地図がこの区間だけ「国道 2 号の有料道路」になっているのは極めて正しい表記で、もともとこの区間は「国道 2 号バイパス」として整備されました。「山陽自動車道」として整備された他の区間とは、整備の根拠となる法律が異なる、ということのようです。
名神高速道路のバイパスとして機能している「京滋バイパス」も、もともとは国道 1 号のバイパスとして整備されたものでした。高速道路ネットワークに取り込まれたところも、広島岩国道路と多少似たところがあるかもしれません。
大竹から廿日市までの区間については、どうやら地元住民から裁判を起こされたらしく、その中で国から「廿日市から大竹の間は、広島岩国道路とは別に山陽自動車道を整備する」との発言があったものの、現在は事実上お蔵入りになっているようです。
それはそうと、この「静かに」の標識、英語がかなり誤訳っぽい感じがするのですが……(機械翻訳?)。文意を考えると "Keep Silence" あたりになりませんかね……?
「広島岩国道路」に入ったところで、特に本線料金所などがあるわけでもなく、事実上は山陽自動車道の他の区間と何ら違いはありません(あえて言うなら制限速度が 80 km/h 固定っぽいところ?)。またしても追い越し車線が詰まり気味で、「雲仙岳災害記念館」の宣伝の入ったトラックの真後ろについてしまいました。
「広島岩国道路」と山陽自動車道が接続する「廿日市 JCT.」にやってきました。ここからは、再び「山陽道」を名乗ることができます。まぁ、運転する側としては「広島岩国道路」と「山陽自動車道」の違いは殆ど無いようなもので、唯一の違いは「広島岩国道路には SA や PA が無い」くらいでしょうか。
「宮島 SA」が宮島口駅からは随分と北にズレた場所にあるのも、この辺の「大人の事情」が関係するのかもしれませんね。
気がつけば再び「山陽自動車道」
しれっと山陽自動車道に返り咲いて、家路を急ぎます。広域情報には山陽道と中国道を連絡する「広島自動車道」と、「中国自動車道」の冬タイヤ装着規制の情報が記されていました。チェーンを巻いたタイヤの絵があるのが面白いですね。広島市に入ります。……広島岩国道路は、少なくとも有料道路としては広島市を通っていなかったことになりますね(汗)。
特に名を秘す?「広島自動車道」
吹田と広島を結ぶ高速道路が「中国自動車道」しか無かった時代も、広島北 JCT. から広島北 IC まで「広島自動車道」が存在していました(当時はそのような呼び方をしていなかったかもしれませんが)。その後五日市 IC まで延伸され、廿日市 IC で広島岩国道路と接続したような記憶があります。現在は、山陽自動車道の「広島 JCT.」と中国自動車道の「広島北 JCT.」の間が「広島自動車道」と呼ばれている……筈ですが、どこにも「広島道」の文字が出てきませんね。
このあたりは通行量が多いからか、片側 3 車線に拡幅されています。レーン案内は公団ゴシックではない、比較的新しいデザインのものです。
そう言えば、広島自動車道って走ったことが無いような気もしますが、その先の中国道が 80 km/h 制限なのが色々と厳しいので、この時はスルーしました。
広島から遠く離れた「広島空港」
広島 IC は、JR 可部線や国道 54 号、あるいはアストラムラインなどと交差するあたりにあります。市街地化が進んでいるため、左右とも遮音壁が完備されていて何も見えない状態です。広島は、長らく地下鉄や都市高速の無い状態が続いていました。地下鉄が存在しないのは現在も変わりませんが、新交通システムの「アストラムライン」が一部区間で地下を通るようになりました。また都市高速は近年めざましく発展しており、かつての「温品バイパス」も広島高速 1 号線に取り込まれたようです。
また高規格道路の開通も続いていて、東広島と暮を結ぶ「東広島呉道」(そのまんまや……)とも直結しています。太田川の河口沿いにあった「広島空港」が、何故か広島市内から遠く離れた三原市に移転してしまいましたが(これも「首相案件」だったりして?)、空港へのアクセス道路としての位置づけもあるのかもしれませんね。
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