2018年10月25日木曜日

春の東北小旅行 2015 (103)「帰還困難区域をゆく」

常磐道・浪江 IC の 1.5 km ほど北あたりで「帰還困難区域」に入りました。帰還困難区域に入って最初のモニタリングポストでは、線量は 1.3 μSv/h を示していました(2015 年時点)。

浪江町

モニタリングポストから 1 km 弱で浪江 IC です。浪江町と、お隣の双葉町の最寄り IC となります。
浪江 IC を通過したあたりで手元の線量計の数値を確認したところでは、0.42 μSv/h と出ていました(2015 年時点)。結構な差がありますが、手元の線量計で正確な線量を求めるためには時間が不足しているのかもしれませんし、あるいは線量計の較正が必要なのかもしれません(実際、少し時間をかけると線量の数字が少し上がることがあります)。

双葉町

浪江 IC から 4.3 km ほどで、お隣の双葉町に入ります。
線量計のスイッチは入れっぱなしにしているので、やはり若干数値が上がって 0.63 μSv/h になりました(2015 年時点)。これが実際に線量の上昇を意味しているのか、あるいは線量計がより正確な値を出してきたのかはなんとも言えませんが、誤差にしてはちょっと大きいので、やはり線量自体がじわじわと高い方向に向かっているということでしょうか。

双葉町に入って 2 km ほどのところにもモニタリングポストがありました。
あっ、ここが帰還困難区域の測定地点の中で最も高い線量を叩き出していたのですね。仙台のあたりから何度か見かけた「0.2~5.6 μSv/h」という数字(2015 年時点)は、この地点の数字だったようです。
手元の線量計も「プッ、プッ……」と音を出し続け、気がつけば線量の値が 1.83 μSv/h まで上昇していました(2015 年時点)。もっとも、モニタリングポストが出していた 5.6 μSv/h (2015 年時点)には遠く及ばない数字ではあります。一つ言えることは、モニタリングポストの数字が実際の線量よりも低く偽っている、という可能性は少なそうだ、ということです。

そして、ほどなく手元の線量計の示す数字が減少に転じ、1 分後には 0.91 μSv/h まで低下していました(2015 年時点)。やはり当初から観測されていた通り、原発の西北西にあたる双葉町のあたりがもっとも線量が高い場所だったようです。

大熊町

東西に長い双葉町を 5.3 km ほどで一気に南北縦断し、お隣の大熊町にやってきました。
大熊町に入ってすぐのところにもモニタリングポストがありました。表示されている線量はやはり減少していて、3.1 μSv/h とのこと(2015 年時点)。線量のピークを過ぎたのは間違い無さそうですね。
常磐富岡 IC の 2 km ほど手前には「ここまで帰還困難区域」という案内が立てられていました。これで帰還困難区域を無事通過し終えたことになります。10 分弱で通過したことになりますね。

ご注意ください

線量はすべて 2015 年 5 月時点の記録です。現在(2018 年 10 月)ではおそらく半分以下になっているものと推定されます。

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