2018年10月23日火曜日

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春の東北小旅行 2015 (101)「常磐道を利用される方へ」

 

南相馬鹿島 SA に併設されている ETC 出口(スマート IC)には、「原発無料措置」の適用外である旨を示す看板が立てられていました。
これは確かトイレの脇に立てられていた看板ですが、バイクでは国道 6 号を通行できない旨が警告されていました。他ならぬ原発事故の影響でしょうね。

常磐道を利用される方へ

トイレの脇には、他にも「常磐道を利用される方へ」と題されたポスターが 3 枚ほど掲出されていました。
常磐自動車道で福島第一原子力発電所に最も近い区間は浪江 IC から常磐富岡 IC の間です。この区間には「帰還困難区域」が含まれますが、やはり気になるのはこの区間を通過する際に浴びることになる線量です。
広野 IC から南相馬 IC の距離が 49.1 km で、70 km/h で走行した際に想定される線量が 0.37 μSv ということですね。これだと計算上は 42 分で走破することになるので、0.37 μSv/42 min. つまりは約 0.53 μSv/h ということになるのでしょうか。途中で見かけたモニタリングポストの値?は 0.2~5.6 μSv/h となっていましたので、線量が高い場所は割と限られているのかもしれません。

0.08 μSv/h

そして、南相馬鹿島 SA は浪江 IC から結構離れていることに(今更ながら)気づかされます。このあたりでは線量を気にしなくてもいいのか……と思ったのですが、
確かに、線量は極めて一般的なレベルでした。このガイガーカウンターは、西日本の自宅でも 0.15 μSv/h 程度の数字を叩き出すことがあります。南相馬鹿島 SA のあたりは、2015 年の時点で少なくとも線量は気にしなくてもいい状態まで戻っていたようですね。
そしてついでに、久々にマルチファンクションディスプレイの写真ですが、ここまで二日間 + 仙台から南相馬鹿島 SA までで 1,543 km も走っていたことになるんですね。一日平均 700 km 程度というのは、これまで無いハイペースです。

2015 年 5 月時点の情報です

では、そろそろ本線に戻ることにしましょう。
本線に戻って 1~2 分ほどで、再びモニタリングポストで計測した線量が掲示されていました。今回も安定の 0.2~5.6 μSv/h です。
なお、SA で掲示されていた「0.37 μSv」という線量は、胸部レントゲン写真を撮影する際に浴びる線量の 1/160 程度とのこと。車で通過するだけであれば、人体への影響は殆ど無さそうな感じですね。

このページの情報は 2015 年 5 月時点のものです。モニタリングポストで計測されている線量は 2017 年 9 月の時点で 2015 年 5 月時点からほぼ半減していて、現在も継続して減少中であると考えられます。

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