程なく三江線は山と川の間の限られたスペースを走ることになります。このあたりでは手前に県道 112 号「三次江津線」(!) のガードレールが見えますが、この県道、なんとこの先 600 m ほどで突然プッツリと途切れることになります。
そんなわけで、この県道 112 号「三次江津線」、Wikipedia ではこんな風に書かれてしまっています。
- 路線名称からすれば県道の三江線となるが、JRの三江線とは異なり、未だに全通していない。
(Wikipedia 日本語版「広島県道・島根県道112号三次江津線」より引用)
……(汗)。川戸から、次の「川平」までは 6.9 km ほどあります。間に駅があっても不思議ではない駅間ですが、県道どころか道すら無いような場所なので民家もほとんど無く……駅が無いのもまぁ当然かな、という場所のようでした。
川平駅(かわひら──)
江津行きの 426D は、川戸から川平までの 6.9 km を 13 分かけて走ります。表定速度は約 31.8 km/h ということになりますね。川平駅のホームが見えてきました。川平駅に到着しました。1999 年までは交換設備があったとのことで、対向側にもホームと駅名標が残っています。ただ、既に線路は撤去されているので、対向側のホームが使われることはもう二度とありません。
使われなくなって 17 年目(撮影当時)ですが、綺麗なものですね……(フォーカスは合ってないけど)。
もう使われることのない旧ホームで見かけたのですが、これは待合室の基礎とかでしょうか。
川平駅の「歴史」
川平駅の開業は 1930 年(昭和 5 年)、三江線が石見江津(当時)から川戸まで開通した際に設置された駅です。三江線の中では最も古い駅のひとつ、ということになりますね。Wikipedia に川平駅の「歴史」が記されているのですが……
- 2018年(平成30年)
- 3月1日:当駅前にある桜の木が、代替バスの回転場所整備に伴い伐採される。
(Wikipedia 日本語版「川平駅」より引用)
うわー、これは切ないですねぇ……。例のアレ「大江山」
川平駅の「例のアレ」こと「三江線神楽愛称駅名」は「大江山」とのこと。「大江山」と言えば「生野」、「生野」と言えば「銀山」ですが、もしや「銀山つながり」じゃないですよね……?「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名 演目解説」によると、「演目との関連等」として、次のような説明文が付されていました。
川平神楽社中は古くから新曲目である「大江山」を伝えており、酒呑童子面は大型で自慢の逸品である。ふむふむ。「古くから新曲目である──」という表現が狐につままれたような感じ位がして素敵ですね。地元アーティストの持ちネタが採用されたということのようで、銀山は関係なかったようです(ほっ)。
県道 112 号
川平を出発すると、三江線は再び江の川沿いの狭い場所を走ります。ちなみに手前に見えているのが、うぃきぺに「未だに全通していない」上に「存在意義は希薄になっている」とまで言われている県道 112 号です。www.bojan.net
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