2018年1月16日火曜日

福塩線各駅停車 (6) 「湯田村・道上」

鉄建公団テイスト漂う「井原線」が右に別れてゆきます。
右手の高台に学校らしき建物が見えてきました。このあたりは高台にある学校が多いような印象が……(偶々なんでしょうけど)。
おっ。「広島県立神辺旭高等学校」と記されています。電車から見やすいところに見やすい形で名前が記されていると……なんとなくありがたいですよね。

湯田村駅(ゆだむら──)

福塩線は「神辺旭高等学校」のあたりで R200 くらいのカーブを左に曲がります。カーブを曲がって 2~300 m で、次の「湯田村」です。
湯田村に到着しました。ええ、到着しましたが、何か?(ぉ
改めて記すまでも無いのですが、湯田村駅は単線構造で、南側(進行方向左側)にホームがあるだけのシンプルな構造です。ということで、右側に座ってしまったものですから、お寺の駐車場しか写真がありません(汗)。

神辺から湯田村までは 2.0 km しかありません。これだけ駅間が短いのは電車ならでは……と思ったのですが、実は「両備軽便鉄道」の開業時からある由緒正しい駅だったのだとか(最初は「湯田村停留所」だったそうですが)。

道上駅(みちのうえ──)

湯田村を出発して、次の「道上」に向かいます。車窓に田んぼが目立つようになってきました。
ということで道上に到着しました。ええ、到着しましたg(ry
ちなみに「道上」と書いて「みちのうえ」と読むそうです。かつて一世を風靡したのでしょうか……(してません)。

神辺から湯田村までは 2.0 km しかありませんでしたが、湯田村から道上に至っては 0.9 km しかありません。ついに 1 km を切ってきましたね! これだけ駅間が(以下略)。あ、道上も開業当初は「道上停留所」だったそうですが、開業から 6 年で「道上駅」に昇格? したそうです。

「両備軽便鉄道」の両備福山から府中までが開業したのが 1914 年(大正 3 年)で、電化されたのが 1927 年(昭和 2 年)のことでした。開業から 13 年ほどは、わずか 0.9 km の間で加速と減速を繰り返していたことになるのですが、最高何 km/h くらい出せたんでしょうね……?

正戸山臨時乗降場(廃止)

道上と、次の万能倉(ちなみに「まなぐら」と読むそうです)の間は 2.1 km もあります!(若干感覚が麻痺気味) そして、車窓には「新駅の早期実現を !!」というアピールが……。
十分駅間は短いのに、まだ駅を作らせる気ですか……と思ったりもするのですが、実は、湯田村と万能倉の間に「正戸山」という駅がかつて存在していたのだそうです。

この「正戸山駅」……実際には「正戸山臨時乗降場」ですが、1930 年(昭和 5 年)11 月 14 日に開設され、同日に閉鎖されました。開設された理由は「昭和天皇の陸軍大演習統監のため」とのことで、軽便鉄道に「お召し列車」が走ったのはこれが唯一の例なのだとか。

ちなみに、この新駅の誘致活動ですが、おそらく昭和天皇は関係なくて、近くに「福山平成大学」という大学があるから……じゃないかなぁ、と想像しています。由緒としては凄く面白いと思うんですけどね。

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