左に向かうと「外輪山遊歩道」を通って「火口原展望台」に向かうことができます。「片道 7 分」というのが中々渋いところを突いてきています。というのも、有珠山ロープウェイは 15 分間隔で運行されているのですね。つまり、普通に歩けばギリギリ次のロープウェイに間に合わない距離ということになります(計算上は間に合うのかも知れませんが、普通に考えると厳しいのではないかと)。
そして、なんとなく後で取ってつけた感のある「洞爺湖展望台 すぐそこ →」が目を引きます。これは右に行くしかないでしょう!
別名「昭和新山展望台」
ということで、右折して「すぐそこ」にある「洞爺湖展望台」にやってきました。「洞爺湖展望台」ですが記念撮影用のオブジェには「昭和新山」と記されています。そして「有珠山ロープウェイ」のアピールも忘れていません。「洞爺湖展望台」から眺めた「昭和新山」の姿です。どことなく横山ノックを彷彿とさせますね(ぉぃ)。
ちなみにこの昭和新山、元々は畑だったところが気がつけば山になってしまった来歴でおなじみですが、山でありながら国の「特別天然記念物」に指定されていたのでした。そして、更に驚愕の事実が明らかになります。
個人の所有だったんですね……(汗)。
駅の横では、「乗車記念カード無料サービス」の撮影が行われていました。これまた昔懐かしい、日本人のメンタルを巧みに突いた商法ですよね。
洞爺湖がちょいと見づらい展望台
「洞爺湖展望台」だけあって、もちろん洞爺湖の姿も一望できます。ちょうど中島が見えるか見えないか、と言ったところでしょうか。実は、「中島が見えるか見えないか」という若干残念な展望になってしまったのは有珠山の 1977 年噴火のせいだったのだそうです(!)。なるほど、地形図を見ると現在は大有珠が眺望の邪魔をしていますが、元々は中島はおろか羊蹄山まで見渡すことができるビューポイントだったのだとか。
噴火湾は良く見えます
ちなみに南側の眺望は現在でも中々のものです。一見洞爺湖のようにも見えてしまいますが、これは洞爺湖ではなくて噴火湾です。この「噴火湾」という珍妙なネーミングは、噴火湾を視察したイギリスの調査船が、噴火湾のことを巨大なカルデラだと誤認したことに由来するのだとか。
確かに噴火湾は割と円に近い形をしていますし、周りを有珠山や駒ケ岳などの火山が取り囲んでいるので、そのように誤解したのも理解できなくはありません。ただ、現在の知見では噴火湾(内浦湾)はカルデラ由来では無いと考えられているようです。
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