上古丹川の三つの橋
前方に「上浦バス待合所」が見えてきました。何の変哲もないバス停の待合所ですが、隣に「上古丹川」が流れています。元はと言えば、「上浦」も「上古丹」から改称された地名なんですよね。さて、この上古丹川ですが、地図で見てみるととても変なことになっています。
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
地理院地図で黄色く記されているのが道道 740 号です。ところが、そのすぐ上流に橋がかかっていて、さらに 150 m ほど上流にも橋がかかっています。待合所の向こうに見えているのがいずれ道道 740 号になる橋ですが、橋はかかったものの前後の道路が全く出来ていないため、現在のところは無用の長物と化しているのが面白いですよね。前述の通り、道道 740 号が全通したのは 2013 年のことですから、それに合わせてようやく既存区間の改良を始めた、と言った感じに見受けられます。
日昼岬近くの旧道
日昼岬の近くにやってきました。2013 年時点はこの未改良区間を通る必要がありましたが、現在は山手をショートカットする形で新しい道路が開削されたので、もうこの区間を通る必要はなくなりました(ストリートビューで見た限り、現在も通行は可能なようです)。
添泊岬の近くでは、遠く海の向こうに奥尻を望むことができました。
去りゆく夏の空が、とても色鮮やかでした。
謎の未改良区間
富磯の集落を越えて、更に北に向かいます。山が海に落ち込んでいるあたりが非常に険しそうに見えます。この先の区間は高波が打ち寄せるたびに通行止めになることが多かったのだそうですが、確かに納得の行く眺めです。全通後の道道 740 号は既存区間の改修も急ピッチで進んでいるようですが、この未改良区間はなぜか現在も残っているようですね(笑)。
Google Map で現況を確認できます。
帆越岬沿いの旧道
更に北に向かうと、前方にトンネルが見えてきました。たびたび高波や落石で通行止めを余儀なくされた帆越岬沿いの道を根本的に改良すべく、海沿いの旧道を全面放棄して建設した「帆越山トンネル」(1,857 m)です。旧道の現在も Google Map で確認できるのですが……
これ、埋まってませんか……?(汗)
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