またしても「江差線田植えの旅」になってますが、気を取り直して……。
上ノ国 15:43
上ノ国には定刻通りに到着しました。日本の鉄道恐るべしですね……。駅名標の左に建物が見えますが、これが駅舎です。残念ながら駅舎を写真に収めることには失敗してしまいましたが、今も「上ノ国町商工会館」という名前で健在のようですね。
江差線の中でも「町の代表駅」は実は数えるほどしかありません(上磯・木古内・上ノ国・江差の四駅)。そんな上ノ国駅ですから、「名所案内」もしっかりとしたものが用意されています。「北海道新幹線開業!」のラミネートで「名所案内」を覆ってしまったどこかの駅とは違います(汗)。
上ノ国駅の開業は江差線の湯ノ岱-江差間が開通したのと同時の 1936 年 11 月 10 日のことでした。駅名の由来は「上ノ国町だから」なんでしょうけど……。折角なので国鉄総局が作成した薄い本を見ておきましょうか。
上ノ国(かみのくに)
所在地 (渡島国)桧山郡上ノ国町
開 駅 昭和11年11月10日
起 源 応永年間(1394~1427年)津軽安東氏の一族が下国・湊の二家に別れ、湊家は上国と称した。その後安東家はこの地に渡り、下国氏は茂辺地に居城をかまえたのに対し、上国氏はこの地に居城をかまえたので、この地を「上ノ国」と称した。
(「北海道駅名の起源(昭和48年版)」日本国有鉄道北海道総局 p.18 より引用)
うわ、なんか本格的な歴史譚が描かれてますね。応永年間と言えば室町時代で、将軍職は足利義満、義持、義量の三代が世襲していた頃です。ちなみに、上ノ国駅にも二本目の線路がありました。江差方は本線とつながっていなかったようですが、元々そうだったのか、あるいは一線スルー化のような工事がされたからなのかは良くわかりません。
これは構内踏切の跡でしょうか。だとすると旅客用ホームだったようにも見えますね。
江差近郊 15:47
上ノ国を出発すると、江差線は海に向かって北上します。次は終着駅の江差です。江差線は、海のすぐ近くまで出た後、海沿いを走る国道 228 号「追分ソーランライン」と並走します。
函館バス 江差営業所の近くを通過したあたりで、江差線はもっとも日本海に近づきます。終点の江差までは、あと僅かです。
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