2017年5月11日木曜日

【北海道行きフェリー】スイート徹底比較(グルメ編)

過ぎ去ってしまった GW を惜しむのもほどほどに、来年の GW こそはフェリーで北海道はいかがでしょう?(気が早い) 四日目の今夜は「グルメ編」です。

商船三井フェリー「さんふらわあ ふらの」

グルメ ★★☆・・(星二つ半)


商船三井フェリーの「さんふらわあ ふらの」は、首都圏と北海道を結ぶフェリーということもあってか、全体に「質実剛健」という印象が強く感じられます。レストランは A デッキ(7 階)にありますが、やはりと言うべきかバイキング形式です。
バイキングって、盛り付ける人のセンスがそのまま見た目に反映されるわけで、端的に言えば明らかに不利なのですが……仕方がありません(開き直った)。
夕食も、翌日の朝食も、実はいろんな食材が用意されていたんですけどね。全部選んでしまうと食べきれませんし……。「さんふらわあ ふらの」は「レストラン」がほぼ唯一の食事処だったと記憶しています。他社の 4 船舶と比べると、どうしてもラインナップが弱いなぁという印象が否めません(質実剛健ですからね……)。

太平洋フェリー「いしかり」

グルメ ★★★・・(星三つ)


太平洋フェリーの「いしかり」は、名古屋と北海道の間を 40 時間かけて結んでいます。そのため航海中に提供される食事の回数も「5 回」と、他社のフェリーと比べて 2 回も食事が多くなります。食事はレストラン「サントリーニ」で提供されますが、「さんふらわあ ふらの」と同じくバイキング形式です。
大皿は細かく 9 分割されているので、いろんな種類の食材を少しずつ載せるのに適していますね。盛り付けで圧倒的に損をしているのは商船三井フェリーさんと同様です。
これは昼食の写真ですが、実は「あんかけパスタ」が用意されていたりもします。残念ながら「味噌煮込みうどん」や「きしめん」はありませんでしたが……。

太平洋フェリー「いしかり」には、レストラン「サントリーニ」のほかにカフェ「ヨットクラブ」もあります。がっつりバイキングにトライする程の空腹でもない場合は、カフェで軽食をオーダーするのもアリですね。

太平洋フェリー「きそ」

グルメ ★★★☆・(星三つ半)


太平洋フェリーの「きそ」は、名古屋と北海道の間を(ry

太平洋フェリーの「きそ」は、全体的に南太平洋をモチーフとしていて(「木曽」なのに……)、6 デッキ最後部にあるレストランの名前も「タヒチ」だったりします。
噂の「御予約席」での夕食ですが、バイキング形式なので盛り付けがアレなのは既定路線ですね。トレイの中央に巨大なステーキがどっしり構えていますが、これが結構イケるのです。
焼き加減もご覧の通り、中々のものです。ただ、2016 年だったか、牛肉を「牛脂注入肉」に変更します、というプレスリリースを出していたんですよねぇ。今、レストランで食べられるステーキ肉には堂々と「牛脂注入肉」と銘打たれているのですが、これが意外と旨いんですよ、ええ(汗)。
朝食もバイキングなんですが、ヨーグルトが食べ放題なのが個人的には嬉しいですね。個人差はあると思いますが、整腸作用とかカルシウムの摂取とか、結構メリットの多い食材なんです。

太平洋フェリーの「きそ」にも、「いしかり」と同様にカフェ「マーメイドクラブ」があります。またドリンクハット「ボラボラ」というスポットもあるようですが、冬場の閑散期だったからか営業してなかったみたいです。今はどうなんでしょう?

新日本海フェリー「すずらん」

グルメ ★★★★★(五つ星!)


新日本海フェリーの「すずらん」「すいせん」には、「はまなす」「あかしあ」と同様に、比較的カジュアルな雰囲気の「レストラン」だけではなく、フルサービスが期待できる「グリル」があります。スイートとジュニアスイートの船客には「グリル」での三食が付帯しています。
グリルでの朝食の何がいいかって、やはりプロが盛り付けてくれるというところですよね(これだけで他社船舶に星一つの差がつくというものです)。バイキングでは無いのでメニューは決め打ちですが、いやいやどうしてツボを押さえたメニューではありませんか?

グリルでの朝食はスイート・ジュニアスイート利用者にのみ提供されます。グリルでの朝食のみを手配することはできませんのでご注意ください。
ランチもグリルでの提供です。季節ごとにメニューが変わりますが、2013 年の春は松花堂弁当タイプのものでした(2017 年春メニューではコース料理です)。グリルでの昼食は事前予約で手配可能ですが、お値段も順調に上がってしまっていますね(汗)。以前は 2,000 円くらいだったと思ったのですが、今は 2,500~3,500 円になっちゃってます。

太平洋フェリーの「いしかり」「きそ」には、レストランの他にカフェが用意されていましたが、新日本海フェリーの「すずらん」「すいせん」「はまなす」「あかしあ」でもカフェが営業中です。つまり、新日本海フェリーには「カフェ」「レストラン」「グリル」の三つの食事処がある、ということになりますね。

新日本海フェリー「はまなす」

グルメ ★★★★★(五つ星!)


新日本海フェリーの「はまなす」「あかしあ」と「すずらん」「すいせん」は、ジュニアスイートの有無などに違いがあり、また「すずらん」「すいせん」はグリルのテーブルから海を眺めることができるといった違いがありますが、こと食事の面では何ら違いがありません。
「すずらん」「すいせん」と同様に、スイートの船客にはグリルでの朝食が用意されています。この日は和食でしたが、「ザ・日本の朝ごはん」にしては相当豪華な感じがしますね。
翌年の朝食は洋食になっていました。洋朝食の出来は卵料理で決まると常日頃から思っていますが、これは中々のものです。量も多すぎず少なすぎず、かなり理想の朝食に近いですね……(べた褒め)。
夕食はコース料理だったのですが、この「ずわい蟹の天ぷら」を抹茶塩で頂くのが大変に美味でして……。食通に言わせると「抹茶塩」などは邪道の極みなのだそうですが、いやいや美味しいじゃないですか……!

新日本海フェリー「はまなす」「あかしあ」においても、「すずらん」「すいせん」と同様にカフェとレストランも営業中です(いずれも時間限定なのでご注意を)。カジュアルにソフトクリームをパクつく(死語?)のも良し、レストランで丼ものを頂くのも良しですが、たまにはグリルのしっとりとした雰囲気の中でお食事をするのも悪くないかと思います。誰ですか、「新日本海フェリー屈指の空席率を誇る」とか言ってるのは。

まとめ

こと「グルメ」に関しては、やはり新日本海フェリーの「グリル」の存在が決定的でした(汗)。「スイート」「ジュニアスイート」は「デラックス」と比べるとそこそこお値段が張るのですが、「グリル」での三食分を計算に含めると差がグッと縮まるというトリックもあります。グリルの営業は季節限定ですが、是非一度足をお運びになってみてはいかがでしょうか。

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