2017年5月10日水曜日

【北海道行きフェリー】スイート徹底比較(サービス編)

残念ながら GW は過ぎ去ってしまったので、これからは 9 月のシルバーウィークを楽しみにするしかありません! 三日目の今夜は……何なんですかねこれ(汗)。「サービス編」という謎の題名ですが、まぁ見ていただければ大体どんなものかお分かりいただけるような、そうでもないような(どっちだ)。

新日本海フェリー「すずらん」ジュニアスイート

サービス ★★★☆・(星三つ半)


新日本海フェリーの「すずらん」と「すいせん」に用意されているジュニアスイートは、スイートよりも格安でありながらサービスはスイートと同等という、大変ありがたい設定のお部屋です。
「サービス編」という題目で論じるのも少々おかしな話なのですが、新日本海フェリーでは 2012 年から「e乗船券お客さま控」を印刷して持参した場合、窓口での乗船手続きが不要という嬉しい仕組みを導入しています。これはもちろんスイート限定ではなく全等級が対象なのですが、車検証片手に混雑する窓口に並ぶ必要がないというのも、立派な利用者へのサービスですよね。
また、こちらはスイート限定だと思うのですが、部屋に備え付けの冷蔵庫に水などが予め冷えた状態で用意されています。もちろん売店や自販機で飲み物は入手できるので、別に何も冷えて無くても問題は無いのですが、冷蔵庫を開けても空っぽ、というのはちょっと寂しい感じもするので、水の一本でも冷えているだけでちょっと嬉しかったりするんですよね。

新日本海フェリー「はまなす」スイート

サービス ★★★☆・(星三つ半)


新日本海フェリーの「はまなす」と「あかしあ」は、主に小樽・舞鶴航路を担当しています。苫小牧東・敦賀航路を担当している「すずらん」「すいせん」は、スイートルーム 2 室とジュニアスイート 2 室という構成ですが、「はまなす」と「あかしあ」はスイートルームが 4 室という構成です。
カードキーが導入されていない「はまなす」と「あかしあ」は、個室の鍵を船内の「案内所」で受け取る形となります。繁忙期は結構な行列ができてしまうため、スイート・デラックス専用の列が用意されることもあります。

ただ、案内所で鍵を受け取ったあとは、自分で荷物を持って 6 甲板まで上がることになります。なにしろスイートが 4 室もあるので、案内係の人に部屋まで案内をお願いしてしまうと、ただでさえ猫の手も借りたいほど忙しいのに、更に人手不足になってしまう……というわけです。
新日本海フェリーのスイートに付帯するサービスとして、グリルでの食事が三食ついてくる、というものがあります(ジュニアスイートも同様です)。予め指定された時間にグリルに向かえば、テーブルが用意されているという仕組みです。

これも、「まぁ、そうだよね」と当たり前のように思ってしまうのですが、三食すべてレストラン(グリル)の席が確保されているというのは、実は結構なことなんですよね(冬期はグリルの営業が無いため、テーブルの用意も無いような気もしますが)。

太平洋フェリー「いしかり」スイートルーム

サービス ★★★★・(星四つ)


太平洋フェリーの「いしかり」と「きそ」には、ロイヤルスイートとスイートが 1 室ずつ用意されています(ほかに「セミスイートルーム」が 2 室あります)。
エレベーターで 5 甲板に上がると、案内係の人がエレベーター脇に待機していて、(スイートの)チケットを見せると代わりにカードキーの手配をしてもらえます。わざわざインフォメーションまで鍵を取りに行く必要すらありません。

また、案内係の人が部屋まで案内してくれます(ロイヤルスイート・スイートどちらも)。気の利いたホテル並みの対応なのはうれしいですね。
部屋には船長のサイン入りのメッセージカードが置かれています。紙切れ一枚と言えばそれまでですが(汗)、記念品として持ち帰るには悪くないですよね。

一方で、スイート・ロイヤルスイートともに冷蔵庫が空っぽなのが少々寂しい感じがします。また、スイートの場合はレストランのテーブルが用意されていません。まぁ、この辺はフェリー会社の色が出ていると考えるべきなんでしょうね。

太平洋フェリー「きそ」ロイヤルスイート

サービス ★★★★☆(星四つ半)


太平洋フェリーの「きそ」と「いしかり」には(ry
僚船「いしかり」と同様、「きそ」のロイヤルスイートでも案内係の人がカードキーの手配から部屋への案内まで、至れり尽くせりの対応をしてくださいます。この辺はさすがに「大満足」ですねぇ。
部屋にメッセージカードがあったりするのもスイートと同様ですが、レストランに「御予約席」がある(夕食のみ)のがスイートとの大きな違いです。

テーブルが予約されているというところは新日本海フェリーのスイート・ジュニアスイートと同様なのですが、太平洋フェリーのロイヤルスイートの場合は指定した時間に部屋まで案内係のお姉さんが迎えに来てくださるという点が大きな違いでしょうか。これ、結構照れくさいんですよね……(汗)。

商船三井フェリー「さんふらわあ ふらの」スイートルーム

サービス ★★★★☆(星四つ半)


ここ二日の記事では苦戦を強いられている印象のある商船三井フェリーの「さんふらわあ ふらの」ですが……、実はこんなサービスがありました。
商船三井フェリーも、太平洋フェリーと同様に、フェリーターミナルで車検証片手に乗船手続きが必要です。ただ、その際に「黄色い紙」を貰えるのですね。どうやらこの黄色い紙があると、通常の車列とは違うところで乗船を待って、優先的に車輌甲板に案内して貰えるようなのです(優先搭乗)。

単に優先的に車輌を積み込めるだけでなく、エレベーターに近いところに車を停められるように誘導してもらえます。この「優先搭乗」の仕組みは、本来は体の不自由な方向けと思われるのですが、スイートの船客にも対応されるようです。
商船三井フェリー「さんふらわあ ふらの」のスイートは 1 室のみということで、太平洋フェリーと同様に案内係の人が部屋まで案内してくださいます。また、夕食時のレストランに「御予約席」を確保してもらえるところも同様ですね。太平洋フェリーのロイヤルスイートとの大きな違いとしては、冷蔵庫にビールが冷えているところでしょうか(!)。

まとめ

室内アメニティでは苦戦を強いられていた(?)商船三井フェリーですが、痒いところをくすぐるかのような細やかなサービスで面目一新と言ったところでしょうか。新日本海フェリーはスイート(ジュニアスイート含む)が 4 室あるという点が、若干不利に傾いているようにも見えるのが面白いところですね。

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