鍵回収イベント
新型「すずらん」「すいせん」には既にカードキーが導入されていますが、「あかしあ」「はまなす」は昔ながらのシリンダーキーを案内所で配布しています。ということで、だいたい下船の 45 分前あたりになると、船員さんが鍵を回収するために各部屋を回ることになります。この日の鍵回収は 19:35 頃でした。敦賀港着が 20:30 の筈ですから、ちょっと回収のタイミングが早めでしょうか。……実は、鍵回収に先立つこと 15 分ほど前に「予定より早着する」というアナウンスがあったのです。新日本海フェリーの関西航路は、対馬暖流の影響で、北航よりも南航のほうが 90 分ほど余計に時間がかかるのですが、この日は暖流の勢いがそれほどでは無かったということでしょうか。
車両甲板開放~
20 時過ぎに、早くも車両甲板が開放されました。乗船券片手に 4 甲板のメインエントランスを目指します。船員さんに乗船券の 2 次元バーコードをスキャンしてもらって(重要!)、4 甲板後ろの車両甲板の入口に向かいます。2 次元バーコードのスキャンを忘れると、乗船記録があるのに下船記録が無いことになり、遭難騒ぎになってしまいます。
いつになく車の少ない車両甲板
車両甲板に戻ってきました。……車、少なっ! レイアウト状は最大 7 列並べることができる筈なのですが、ご覧の通り、左右に 1 列ずつしかありません。これだけ少ないのは流石に初めてですね……。ということで、車に戻ってきました。浜厚真(苫小牧東 FT)で早めに並んでいたことが功を奏したか、前から 3 番目に位置しています。これは早く出られるかもしれませんね。
外気温センサーは 13 度を示しています。苫小牧では氷点下だっただけに、随分と暖かくなりましたね。そして、相変わらず "ANTIPOLLUTION FAULT" のエラー表示が……。まだエンジンの電気系(おそらく)に問題があるようですね。
下船の前に
カーナビは相変わらず現在地を「北海道 厚真町」と認識しています。自宅まで 1040 km と出ていますが、下船後数分で正しい位置にワープしてくれることでしょう。もし、まだカーナビに行き先をセットしていないのであれば、下船前にセットしておくことを強くオススメします。接岸!
20:13 に、早くも右舷のドアが開きました。まだ若干ランプウェイとのズレがあるようですね。10 分ほどかけて、ランプウェイの位置合わせが完了しました。いよいよ車両甲板とランプウェイがつながります!
20:24、ついに下船が始まりました。通常より 15 分~20 分ほど早いですね。
ゴールイン!
大粒の雨に降られながら、22:54 に無事帰着しました。最終的な走行距離は 1494 km で、気温は 8 度まで下がっていました。"ANTIPOLLUTION FAULT" が出たことを示すエラー表示(中央のエンジンを象ったアイコン)が出ています。ただ、"ANTIPOLLUTION FAULT" は車両甲板でエンジンを始動した時に一回出ただけで、その後は何の問題もなく、またエンジンパワーの低下も無く、とても快調に走ってくれました。
全行程 1494 km での平均燃費です。100 ÷ 8.1 ですからリッターあたり約 12.345 km となりますね。Day 4(網走から苫小牧まで)ではエンジンパワーの異常低下があり、エンジンの回転数を高めに維持するために 2 速固定で走るなどの事態に陥りながら、極めて「いい」燃費を記録してしまいました。
ミスファイアが原因で生焼けの混合気が排出されてしまったことで、電子制御がガソリンの噴射を控えるようになってしまい、結果としてエンジンパワーの異常低下が発生した……と言ったところでしょうか。必要以上に薄い燃料で走らされたというオチだったようです。
後日譚(エピローグ)
ということで、敦賀に再上陸してからは、あの忌々しい "ANTIPOLLUTION FAULT" や "CATALYTIC CONVERTER FAULT" は完全に影を潜めてしまいました。やはり、いきなり極寒の北海道に上陸して調子を崩したというオチだったか……と思いつつ、念のためにいつもお世話になっているディーラーさんの工場に行って、車載コンピューターのデータをチェックしてもらいました。メカさん(ちなみに北海道のご出身です)は開口一番、「よーこれで戻って来れましたね」と。今の車の V 型 6 気筒エンジンは、もともとイグニッションコイルに弱点があり、把握しているだけでも二度ほど「1 気筒使用不可(自走不能)」になったことがありました。
コンピューターの記録が指し示したところでは、6 気筒満遍なくミスファイアを繰り返していたとのこと。「またコイルがダメになってるかも知れんので、全部交換したほうがええですよ」と。
……もちろん、イグニッションコイルを全交換したのは言うまでもありません。
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