そう言えば、すっかり忘れていましたが、江差からここまでは国道 229 号・国道 276 号・国道 277 号の三重重複区間だったのでした。国道 277 号とはここでお別れとなります。そして、右折せずにそのまま直進すると「せたな」に向かうのですが……
せたな町、ちゃんといい位置の看板を押さえているのは流石ですね。
道内は、セイコマあるとこ大都会
海沿いの国道を西に向かうと……程なく再び市街地に入ります。熊石の中心街ですね。セイコーマートもありますし、郵便局もあります。
雲石、うんせき、くもいし?
セイコーマートから更に少しだけ西に進むと、学校や消防署などがある、熊石で一番大きな集落(だと思う)です。その名も……「熊石雲石」と言うのですが、これで「くまいしうんせき」と読むのだとか。峠の名前は「くもいしとうげ」なのに、集落の名前は「うんせき」と言うのですから不思議ですね。
あまりに不思議だったので、「角川──」(略──)で由来を確認してみました。
うんせき 雲石 <熊石町>
(「角川日本地名大辞典」編纂委員会・編「角川日本地名大辞典 1 北海道(上巻)」角川書店 p.206 より引用)
もちろん続きがありまして……地名は奇岩雲石(くもいし)に由来する。
(「角川日本地名大辞典」編纂委員会・編「角川日本地名大辞典 1 北海道(上巻)」角川書店 p.206 より引用)
マジですか……。なんで音読みに変えちゃったんでしょうね。あれっ、でもうんせきとうげ 雲石峠 <熊石町・八雲町>
(「角川日本地名大辞典」編纂委員会・編「角川日本地名大辞典 1 北海道(上巻)」角川書店 p.206 より引用)
ともありますね。もともと「くもいし」という奇岩があり、それを地名にする時に「うんせき」と読みを変えたものの、いつの間にか一部「くもいし」に戻ってしまった、と言った感じなんでしょうか。避難階段
海沿いの国道 229 号を西へと進みます。実は、よーく見ると、奥の山手に向かう階段が整備されていることがわかります。
1993 年 7 月の「北海道南西沖地震」が奥尻島に甚大な被害をもたらしたことは以前にも記した通りですが、この地震による津波は奥尻島の東にある熊石にも押し寄せていたのでした。
津波による人的被害を防ぐには、速やかに高台に避難することが一番です。このあたりには似たような階段がいくつもいくつも存在するのですが、北海道南西沖地震の発生を受けて、防災事業の一環として整備を進めているのでしょうね。
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