2016年10月27日木曜日

秋の道南・奥尻の旅 (80) 「海栗前のなまえが野名前」

道道 39 号を渡って、奥尻漁港にやってきました。ちょいと向こう側にフェリーターミナルも見えていますね。
このまままっすぐ行けばフェリーターミナル……だと思ったのですが、なんと目の前にはマリーナが。
結局、「トラベルハウス想い出」(と言うのだそうです)の前を通って道道 39 号線に戻ることになりました。

フェリー乗り場に戻ってきました

ということで、再びフェリー乗り場に戻ってきました。
「奥尻島観光協会」の建物が見えます。割と小じんまりしているのがいいですね。そしてお隣のお土産屋さん?はどうやらお休みだった模様。水曜日でしたし、9 月の最終週でしたしね……。

海栗前のなまえが野名前

フェリーターミナルの反対側にバスが停まっていたので、ちょっと見に来ました(暇なんやね)。「町営バス」ならぬ「町有バス」なのが面白いですね。
行き先表示には「さいの河原経由 - 野名前」とあります。……あれっ?
そうそう、とっておきのネタが一つあったのですが、使い所を失っていたのでした。「稲穂小学校跡」や「栃久保平治先生頌徳碑」のある「奥尻町稲穂」集落の西に、「海栗前」と書いて「のなまえ」と読ませる地名がある……らしいのです。

「海栗前」で「のなまえ」ですから、ふつーに考えると「海栗」を「のな」と読ませていることになるのですが、一般的には「海栗」は「うに」と読ませるそうなのですね。

「ウニ」と言えば「雲丹」という字が真っ先に頭に浮かびますが、「海胆」や「海栗」という漢字表記もあるのだとか。

ところが、奥尻の「海栗前」は「うにまえ」ではなくて「のなまえ」なのです。実は……引っ張るのはもういいですか?(汗) アイヌ語で「ウニ」のことを nona と言うのだそうです(一部地域を除く)。てことは……「のなまえ」は nona-oma-i で「ウニ・そこにある・ところ」という、いかにも奥尻に相応しい地名だった可能性が出てくるんですよね。

ただ、さすがに「海栗前」を「のなまえ」と読ませるのは無理があった……ということなんでしょうか。奥尻 *町有* バスの行き先表示は「野名前」となっていましたよ、というお話でした。

前の記事続きを読む

www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International


0 件のコメント:

コメントを投稿