2016年10月13日木曜日

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秋の道南・奥尻の旅 (70) 「時空翔」

 

奥尻島津波館の北隣には、小高い人工の丘があります。丘には「時空翔」という題字が掲げられているほか、階段の横には由緒が記してありました。
トリミングしたものをご覧に入れます。「時空翔」は、北海道南西沖地震で亡くなった方々の慰霊碑なんですね。
およそ 50 段ほどの階段が見えます。階段を登った先には円形の壁のようなものが見えるのですが、実はこの「壁」の内側には震災で犠牲となった 198 名の方々のお名前が刻まれています。

謎の窪みがある黒御影石

階段を登った先に「時空翔」が見えてきました。
なんだかこれまた謎めいた形をしています。正面から見ると、中央部に謎の窪みがある巨大な黒御影石なのですが、
横から見るとこんな形をしています。

手ぶらで来てしまいました……

左側(すなわち正面から見た場合は手前になるのですが)に小さな台のようなものがあります。これ、実は献花台なんですよね。
残念ながら、お供えすべき花を用意していませんでしたが……。

階段の先に見えるもの

ちなみに、「時空翔」に向かう階段の向きは、方位で言えば「西北西」にあたります。つまり「時空翔」の窪みの向きも西北西だということになるのですが、これは震災のあった 7 月 12 日の日没の方角に合わせてあるのだそうです。

「奥尻島津波館」の展示の中に、「慰霊碑『時空翔』に落ちる夕日」と題されたものがありました。つまり、こういうことになるわけですね。

階段の先に見えたもの

ちなみに、この日は秋分の日も過ぎてしまった 9 月 25 日で、空は生憎の小雨模様でした。「時空翔」で寛いでいた先客の姿をどうぞ。
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