2016年8月2日火曜日

秋の道南・奥尻の旅 (26) 「瀬棚線の跡を走る」

美利河小学校を後にして、せたなへの移動を再開します。ただ、来た道をまっすぐ戻るのは芸がないので、美利河ダムのダム湖「ピリカ湖」を一周することにしましょう。
このまままっすぐ行くと、「カニカン岳」に行けるそうです。どことなく美味しそうな感じもする地名ですが、残念ながらカニカマは関係ないみたいです(そりゃそうでしょ)。

ピリカ湖の北側からダムを望みます。ダムの向こうにスキー場が見えますね。ピリカスキー場は現在も絶賛営業中です(もちろん冬季から春季にかけてのみですが)。
ピリカ湖を周回する道路には橋が三つあります。橋はちょいと狭めですが、他の車を見かけることは少ないと思うのでおそらく問題にはならないでしょう(汗)。

目に優しい青看板

ピリカ湖に架かる橋を二つ渡って、ピリカ湖に注ぐチュウシベツ川に架かる「忠志別橋」を渡ってしばらく東の方に戻ると、再度国道 230 号に合流です。妙にフォントが大きい、目に優しい青看板が出迎えます。せたなに向かうには右折ですね。

瀬棚線の跡を走る

とても良く整備された国道 230 号をドライブしていると、前方に交叉点が見えてきました。直進すると国道 230 号で、左折すると「中里」に行けるように読み取れるのですが、実は中里に向かう道が国道 230 号の「現道」で、直進するルートが国道 230 号の「新道」です。
現道が、うねりにうねっている後志利別川沿いを通るのに比べて、新道は花石峠の北側をズバっとショートカットしています。緩やかに左にカーブしている新花石橋で……
「しりべしとしべつ川」、即ち「後志利別川」を渡ります。
そして、後志利別川を渡ると、程なく「花石トンネル」です。
このルート、実はかつての「国鉄瀬棚線」のルートそのものらしいのですね(実際には曲線緩和のために多少ずれているところがありますが)。鉄道の線路は一般的な道路よりもカーブも勾配も緩いので、線路跡の道路は当然の事ながらドライブがしやすくなります。かつての鉄路に思いを馳せつつ、まずはせたなの手前の今金町中心部を目指すことにしましょう。

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