道路自体はもの凄くまっすぐなのですが、ところどころで雪が本線に流れ込み始めていますね。どこが凍結していても不思議ではないので、そろりそろりとゆっくり走ります。
路面から湯気が立ち込めているように見えなくも無いですが、そうではなくて、これは一種の「地吹雪」のような状態ですね。道路脇に積もった粉状の雪が、風に吹き流されて路上を波打っているような状態です。これはこれでなかなか幻想的で美しかったりもしますが……。
路上を舞う粉雪は、一旦小止みになりました。この先は路上にも積雪が見込まれますが、三国峠・層雲峡経由で上川・旭川まで走行できるみたいです(通行止めでは無いとのこと)。まぁ、ご覧のとおりの交通量ではあるのですけどね。
真っ黒だった路面も、随分と白い部分が目立つようになってきました。外気温は 0 度くらいはあったと思うんですけどねぇ……。
あ、ちなみに撮影地はこの辺です。ご覧のとおり、ものすごーく直線が続くので、春とか夏とかはえげつないことにもなっているのですが、時期が時期ですから、もちろん安全運転です。
バス停 54 号
路傍にバス停が見えます。バスが停車する部分もきちんと除雪されていますし、タイヤ跡もあるので、定期的にバスの運行も行われているようですね。「54号」というバス停のようです。十勝バスの Web サイトで時刻表を確認した処、帯広駅から上士幌郵便局前までは一日 17 往復も運行があるとのこと。ただ上士幌から糠平までの区間は一気に一日 4 往復に減ってしまうようです。「54号」は「上士幌54号」というバス停なんだと思いますが、時刻表にも掲載されていないようですね。
「黒石平」と「電力所前」
黒石平までやってきました。少しずつ路面の「白さ」が増してきた印象があります。そして、ものの 1 分もたたぬ間に……。
かつてこのあたりには国鉄士幌線の「黒石平駅」がありました(厳密には 7~800 m ほど先)。国鉄士幌線と言えば、糠平と十勝三股の間は鉄道線なのに通年で代行バスが走るなど、他に類を見ない変わった路線だったのですが、この「黒石平駅」も「上り列車しか停車しない」という、とても珍しい駅でした。
もともと「黒石平駅」から 1 km ほど先に「糠平発電所」があり、「黒石平駅」は発電所の近くに住む発電所関係者向けに設けられた駅でした。発電所の近くに駅を設けなかったのは、そのあたりが上り勾配だったため、上り列車の発車に支障があると見込まれたためでした。
ただ、それだったら下り列車だけでも発電所の近くに停めたらいいじゃないか……ということになり、黒石平駅の開業から 7 年後に「電力所前仮乗降場」が設けられ、下り列車は全て黒石平駅を通過するようになった……というお話でした。たとえ下りだけでも歩く距離を短くしてあげたい……という親心? からの仮乗降場の設置だったのだと思いますが、
こういう看板を見てしまうと、「さもありなん」と思ってしまいますねぇ。
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