2015年12月31日木曜日

太平洋フェリー「きそ」ロイヤルスイート乗船記(謎の部屋編)

苫小牧行きの太平洋フェリー「きそ」は、3 時間の仙台港停泊を終えて、19:40 に苫小牧に向けて出港しました。出港はちょうど夕食を食べ終えたのとほぼ同じタイミングだったのですが、夕食の後のお楽しみと言えば……コレですよね!
はい。もはやすっかりおなじみとなった(いつの間に)「ラウンジショー」が、この夜も開催されました。初日は 19 時に名古屋を出港したため 20 時開始だったのですが、二日目は 19:40 に仙台を出港したので、ラウンジショーの開始も 20:30 からと、気持ち遅い目のスタートです。

ちなみに、「揺れる船の中でどうして上手にピアノを演奏できるのですか?」という質問に対して、「もう慣れちゃいました」と答えていた(ような気がする)「船上のピアニスト」野々山さんですが、
もちろん、ちゃんとリハーサルも欠かさないようです(リハーサルは仙台港入港のタイミングだったようなので、揺れが少ないのも事実ですけどね)。

OA コーナー「マルルー」

さて、そんなわけで、ピアノの生演奏が楽しめる「ラウンジショー」の開場まで、あと 30 分ほど時間があります。既に船内はくまなく歩いたつもりでしたが、まだ行ったことのない場所が見つかりました。
他ならぬ 6F のシアターラウンジ「サザンクロス」は船体のほぼ中央部にあります。レストラン「タヒチ」に向かう際はラウンジ」サザンクロス」から見て左舷側のスタンド「マーメイドクラブ」の前を通るのですが、反対側の右舷側(ドリンクハット「ボラボラ」の後ろ)に、実はこんなスペースがあったのでした。
こちらは、OA コーナー「マルルー」と言うのだそうで、海に向かって長机と椅子が用意されています。「OA コーナー」と言うだけあって、もちろん電源も完備です。そして……
"Ferry Wi-Fi TRIAL" の文字が。なんと、衛星回線を利用した Wi-Fi によるインターネット接続が無料提供されていました(現在は「お試し」期間が終了して有料サービスに移行済み)。「インターネットに接続できない OA コーナー」というのがカーフェリーでは多いのですが、このフェリーではインターネット接続回線も用意されているので、かなり使える OA コーナーと言えそうですね。

ただ、太平洋フェリーは名古屋から苫小牧まで、弓なりになっている本州の外側に沿って航海します。これはつまり、あまり陸地から離れたところを航海しないということでして、実は結構な間、陸上の LTE 基地局を掴んでくれるのですね(docomo の場合)。ということで、Ferry Wi-Fi も事前に申し込んでいたのですが、結局一度も使うことがありませんでした(OA コーナーからスイートまではかなり距離があるせいか、Wi-Fi に接続できなかったので)。

謎の部屋「ローズルーム」

そして、今回の主題、「謎の部屋」がこちらです。
OA コーナー「マルルー」の奥に、"Rose Room" と銘打たれた謎の小部屋がありました。
この部屋なんですが……、「きそ 船内紹介」には紹介がなく、また「『きそ』船内案内図」には「ローズルーム」とだけ記されています。レストラン「タヒチ」の裏側にあたるので、厨房のようにも思えますが、その割には随分と立派な扉と銘板があるんですよね。

あえて Web で深く調べずに書いてしまいますと、貸し切り客用の宴会場のような部屋なのかな、と想像したりします。あるいは船上で結婚式をする際の控室とかでしょうか。……この部屋については、謎は謎のままにしておいたほうが良さそうな予感がしています。

生演奏の後は生即売会!

そろそろ「ラウンジショー」の開場の時刻となりました。初日はふらふら~っと手ぶらで中に入ってしまったのですが、二日目はちゃんと飲み物を仕入れて持ち込むことにしましょう。ということで自販機コーナーに向かったのですが……
あ、こんなところに「持ち込み推奨」のチラシが貼ってありました(笑)。
というわけで、なんとも懐かしいパッケージの缶ジュースを持ち込んで……
ピアノの生演奏を心ゆくまで楽しんだのでした。
ちなみに、ラウンジショーの終了後には「CD の即売会」が行われました。CD は野々山さんご本人が演奏されたもので、その場でライナーノートにサインを入れていただけます。いい思い出になると思いますので、もし機会があればお求めになってみてはと思います。

レイトショーもあります

ラウンジショーは 21 時 30 頃に終了したのですが、引き続き 22 時からは映画の上映も行われていました。フェリーの苫小牧到着は朝 11 時なので、多少夜更かししても大丈夫ですしね。

というわけで

2015 年最後の更新となりました。本年も無事、毎日更新を続けることができました。来年も引き続きご愛顧のほどをよろしくお願い申し上げます。

「太平洋フェリー『きそ』ロイヤルスイート乗船記」、過去の記事はこちらからどうぞ。
2015/12/10(はじめに)
2015/12/11(名古屋港 FT 編)
2015/12/12(乗船待ち編)
2015/12/13(ようやく乗船編)
2015/12/14(車両甲板から客室へ)
2015/12/15(居室編)
2015/12/16(寝室編)
2015/12/17(バーカウンター編)
2015/12/18(おトイレ編)
2015/12/19(お夕食編)
2015/12/20(プロムナード編)
2015/12/21(船上のピアニスト編)
2015/12/22(船内ブラブラ編)
2015/12/23(船内うろうろ編)
2015/12/24(無重力マッサージ編)
2015/12/25(朝食編)
2015/12/26(昼食編)
2015/12/27(お風呂編)
2015/12/28(トリスおじさん編)
2015/12/29(仙台入港編)
2015/12/30(二度目のお夕食編)

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2 件のコメント:

  1. ローズルームは、レストラン側にも入口があって、繁忙期にはレストランの客席として利用されているのでしょう。先代の きそ でも、そのような使い方をされていたように思います。

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  2. 岡林昌宏 さま:

    コメントありがとうございます。数年前に太平洋フェリー「いしかり」に乗船したのですが、レストランに似たような小部屋があり、そこが繁忙期にレストランの客席として開放されていたことに気づきました。

    やはり「きそ」の "Rose Room" も同様に、流動的な需要に対応するための部屋のようですね。情報のご提供ありがとうございました!

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