国道 168 号を少し進むと、左手に「世界遺産 熊野川」と銘打たれた木碑?が見えてきました。左の方には慰霊碑もあります。「紀伊半島大水害」と読めるのですが、どうやら 2011 年の台風12号によって引き起こされた災害で亡くなった方の霊を弔うもののようです。
実は、ここにはかつて「道の駅瀞峡街道 熊野川」がありました。ところがこの台風12号によって熊野川が氾濫してしまい、道の駅は氾濫した熊野川に完全に飲み込まれてしまったのだそうです。Wikipedia によると、現在も建物跡は更地のままとのこと。
ちなみに、2011 年の台風12号は紀伊半島のあちこちに爪痕を残していたようで、ここまでで何回か八木新宮線に迂回を強いていた「災害」のいくつかも、この台風12号によるものだったようです。
美しき碧き熊野川
バスの車窓からは、豊かな水を湛える熊野川が見えます。よく見ると、随分先に覆道があるのが見えますね。
柱状節理?
さらに下流に向かって進んだところで、川向うに巨大な「柱状節理」が見えてきました。これは凄い……と思ったのですが、地図を見た限りでは、これは人為的なもの(採石場?)のようにも思えてきました。
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
八木新宮線の路線バスは、新宮市熊野川町の「神丸」バス停から、新宮市の「新宮高校前」バス停まで約 20 km をノンストップで駆け抜けます。ということで、珍しく疾走感のある写真をどうぞ。あと二つ!
国道 168 号の新道に合流してから、およそ 20 分ほど走り続けて、バスは「新越路トンネル」をくぐって新宮市の市街地に入りました。気がつけば 9:15 に大和八木駅を出発してから 6 時間と 20 分が経過していました。そして「新宮高校前」のバス停を過ぎると、残るバス停はあと二つとなりました。
「権現前」バス停は熊野速玉大社の近くにあります。ということで、バスは最短距離で新宮駅を目指すのではなく、一旦国道 42 号を北上するルートを取ります。
新宮の市街地を南北に貫く道路は国道 42 号しか無いような状態なので、平日の 15:40 頃であるにもかかわらず、結構混んでいますね。
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