郵便局がありました。風屋の集落はダム湖のほとりにあります。ダムが建設された時に集団移転したのでしょうね。南向きの風光明媚なところです。
風屋ダムの横にある「風屋隧道」を抜けた先の下り坂で、大和八木に向かっている八木新宮線の路線バスとすれ違いました。今回もいいタイミングで写真が取れてましたね(珍しい……)。
風屋ダム
風屋ダムのすぐ下流で十津川と支流の「滝川」が合流しています。「風屋大橋」からはちょうど風屋ダムが良く見えますね。風屋ダムから取水している導水管が見えてきました。どうやら「十津川第一発電所」まで水を送っているようですが、10 km 近い距離をわざわざ流しているんですね。落差を稼ぐにはここまで距離が必要になるんでしょうか……?
いわぶら?
「岩村橋」というバス停にやってきました。随分と立派な橋が見えますが、地図で見た限りではこの集落専用の橋のようです(その先に車が通行できる道は無い)。ちなみに、このあたりは「岩村」という地名なのですが、地理院地図には「村」の字に「ぶら」とルビが振ってありました。これは「いわぶら」と読む、ということなんでしょうかね。そして、おなじみの奈良交通のバス停……のように見えますが、よく見ると「奈良交通・十津川村」という文字が。一部の路線を十津川村に移管しているということなのでしょうね。まぁ、「公共交通」ですから自治体が絡むのも特におかしな話では無いと思います。
十津川村役場
「山崎トンネル」「池穴トンネル」「小井トンネル」そして「湯之原トンネル」を抜けて「小原大橋」を渡ると、十津川村役場が見えてきました。「村の役場」というイメージからは程遠い、とても立派な建物なのが目を惹きますね。
十津川村の財政も決して余裕があるわけで無いのでしょうが、Wikipedia によると「実質公債費比率が奈良県内で最も低い」のだとか。とても堅実な予算の組み方をしているのでしょうね。
日本最長の生活路線
十津川村役場を過ぎると、国道 168 号は 1,617 m の「大津呂トンネル」に入りますが、これだと大津呂の集落(というよりも、むしろ対岸の小原集落)からの利用が厳しくなるので、バスはトンネルに入らず旧道に向かいます。この辺が「八木新宮線」の面白いところで、「八木新宮特急バス」という名前でありながら、実際にはあえてバイパスを避けて旧道を回ることが多いのですね。そう言った意味では、「日本最長の生活路線」という表現もできるのかな、と思ったりもします。
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