そもそも「大塔」という地名自体が、後醍醐天皇の皇子にして、その豪勇ぶりで知られた「護良親王」の別名「大塔宮」に由来するとも言われています。ただ、http://www.city.gojo.lg.jp/www/contents/1169000837510/ によると、あえて「だいとうむら」という読みを忌避して「おおとうむら」にした、ともありますね。いずれにせよ、南北朝時代の南朝側の貴人と縁のある土地であると言えそうです。
てじな~にゃ!(違)
このあたりの国道 168 号線は、基本的に天の川の東側を通っているのですが、辻堂のあたりでは「災害復旧道路」が対岸の西側に設けられていました。この「災害復旧道路」は仮設の部分も少なからずあるのですが、恒久的な道路として建設されている部分もあり、いずれは国道 168 号のバイパスとして供用されるものと考えられます。この橋は随分と立派な斜張橋ですから、仮設ではなく道路改良の一環として建設されたものでしょうね。大塔町辻堂の対岸には堂平・飛養曽・引土という集落があるのですが、いずれも山上の南側斜面に居を構えた「山上集落」のようです。あ、東岸の「大塔町閉君」も山上集落でしたね。
酷道をゆく
天の川東岸に戻ってきましたが、バイパスの工事が一部終わっていないところがありました。バスは片側 1.5 車線の道路を走ります。この部分の工事が完了すれば、狭い道を通る必要も無くなるのですけどね(おそらく現在は工事が終わっているものと思われます)。
2014 年 6 月の時点では、ご覧のように、工事が絶賛進行中でした。そう言えば、このあたりの国道 168 号は、川の水面から 100 m 近く高いところを通っているのですが、どうしてでしょうね。単に上流の猿谷ダムに向かって高度を上げる必要があるから、だけでも無いような感じがするのですが。
著者近影です(カーブミラーの中に写っている……筈です)。
大塔温泉夢乃湯
改良工事が終わった区間を進みます。対岸の山にところどころ森が切り開かれているところが見えますが、これが飛養曽の集落でしょうかね。大塔町宇井というところにやってきました。「ふれあいトンネル」という、いきなり中村雅俊がマイク片手に飛び出してきそうな(それは無い)トンネルを抜けると「夢乃湯」という温泉施設が見えてきます。
バス停は何ともシンプルなものです。
八木新宮線の路線図を見る限り、「ふれあいトンネル」ではなく旧道を経由するのが本来のルートだったのかもしれません。「大塔温泉夢乃湯」は旧道側にあるので、このバス停は仮のものだったかも知れませんね。
ただ、この写真を見た限りでは、バイパス側にバス停がある前提で撮影されていますね。一体どっちが正しいのでしょう……?(バイパス側に移設後、また元に戻したとかでしょうかね?)
奈良交通の Web ページには「災害による迂回のため、当面の間、宇井・長殿発電所前・高滝口には停車いたしません」とありましたので、やはり本来は旧道を通るのが正しい? みたいです。ただ、一年以上復旧していないことになるので、旧道経由に戻る日があるかどうかは「?」ですね……。
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