ここには、元々は天文台のある宿泊施設があり、道の駅は隣接する形でできた……のだと思います。ここが「にくの星」じゃなくて「星のくに」なのですが、なんとバス停にも巨大なパラボラが……。
良く見ると、パラボラは北を向いているような気もするのですが、まぁいいか。
観光名所は特別扱い
バスの車内でも、「コスミックパーク『星のくに』」「つぎの停留所でお降りください」と、写真付きで案内されています。もちろん、こういった扱いは全てのバス停で行われている筈も無く、ふつーはこんな感じのあっさりとした表示です。
旧・大塔村阪本
かつての大塔村の阪本にやってきました。目の前に見えるのは「天の川」のダム湖です。「天の川」はやがて「十津川」に名を変えて、更には「熊野川」(あるいは「新宮川」)に名を変えて太平洋に注ぎます。つまり、天辻峠は紀の川(吉野川)水系と熊野川水系の分水嶺だったことになりますね。阪本は、五條市に向かう道(国道 168 号)と天川村に向かう道の合流点にある集落で、大塔村の中では比較的大きな集落のひとつでした。そのせいもあってか……
なんと、降車客が!
改良が進む国道 168 号ですが、阪本のあたりはダム湖にへばりつくような立地の集落のため、バイパスが建設されることもなくセンターラインすら無いままです(この道を大型バスが通ります)。
道が狭いので三叉路の途中で客扱いですが、後続車もわきまえたものでささっと追い抜いてゆきます。
阪本駅の謎
旧・大塔村阪本は、鉄建公団が工事を進めていた「五新線」の工事が行われた南端の地でもありました。これは 5 枚目の写真とちょうど逆アングルで撮影したものですが、しっかりと「五新線」の遺構も見えますね。「えっ。どこ?」と思われる方もいらっしゃると思いますので、答え合わせをしておきましょう。こちらです。
このトンネルが「五新線」の天辻トンネルなのですが、出口の高さが国道と同じなんですよね。こんな山の中に踏切を作るつもりだったのでしょうか。阪本は前述のとおりダム湖に面した集落なので、平地はとても少ないところでした。駅はどこに構えるつもりだったのでしょうね(もしかしたら現在の国道 168 号上に駅を設けて、国道がもう少しダム湖寄りを迂回する形だったのかも)。
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