2015年8月10日月曜日

道東の旅 2013/春 (232) 「三股山荘」

やってきました三股山荘!

ということで、上士幌町は十勝三股にある「三股山荘」さんにやってきました。前から存在は気になっていたのですが、入店するのはこの時が初めてでした。

三股山荘のご主人?とは、一度バス停の前でお会いしているような気がします。いきさつは https://www.bojan.net/2010/07/04.html をご覧ください。
店内は木の温もりに溢れています。ちょうど西からの光が良く入る時間帯でした。

水鉄砲?

時間はもう 17 時半近くになっていたので、早めの夕食をいただくことにしました。名物のビーフライスを注文して……その間にちょいとお手洗いに。
見たところ、ふつーの洋式便所のようなのですが……
使用後は「水でっぽうで洗い流して下さい」との文字が。
そう、こんなものが備え付けられているのですね。ちゃんと英語でも Please Washing off with Squirt after you used toilet. thank you ^_^ と書かれています。上水道ではなく、川か井戸から水を引いているのでしょうか。水鉄砲を使うことで、水の使用量を控えめにすることができるのでしょうね。

ビーフライスを食す

遅い時間にも関わらず、他のお客様もいらっしゃって意外と賑やかな感じでした。ただ、そのお客様は先にお帰りになったので、最後の客になってしまいました。
というわけで、ビーフライスをいただきながらお店の方と色々とお話を。「冬場はお休みですか?」と聞いてみたところ、「普通に営業しています」とのこと。ただやはり、客が全くない日もあるそうです。

思い出の十勝三股

店内には、かつての十勝三股駅を模したジオラマがありました。そう、十勝三股は国鉄士幌線の終着駅だったんですね。
そしてその横には、何故か国鉄広尾線の列車のサイドボードと、「列車代行バス」と書かれたプレートがありました。
国鉄士幌線は、帯広から十勝三股までを結んでいました。十勝三股は林業で栄えた土地ですが、海外から安価な木材が入ってくるようになってしまって競争力を失い、林業の衰退とともに集落から人が消えてゆきました。国鉄士幌線の利用も激減してしまったため、温泉で有名な糠平から十勝三股までの二駅間は、鉄道線でありながら常時バス代行という、全国的にも極めて珍しい形態となってしまいました。

三股山荘のご主人はもともと大阪のご出身とのことですが、この列車代行バスの運転手となり、その後三股の地に居を構えられて現在に至る……のだとか。

ごちそうさまでした!

長々と……というほどでも無いのですが、話し込んでいるうちに 18 時近くになってしまいました。三股山荘さんの営業時間も 18 時までですので、これにてお暇することとしましょう。ごちそうさまでした!

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