大地と海
それでは、釧路市立博物館の中を見ていきましょう。前方に、何やら円形のものが見えますね。「何やら円形のもの」は、「大地と海」と題された 3D 地図でした。
釧路市とその近海を見てみると……へぇぇ。ちょうど釧路市の近海だけ谷のような形になっているのですね。
そして、その「谷」の脇に何やら赤い点がつけられているのですが……
この場所が「釧路沖地震震源地」なのだそうです。マグニチュードは 7.5 もあったのですが、震源の深さが 107 km(Wikipedia では 101 km とされている)だったこともあり、震度 6 を観測したものの、人的被害は死者 2 名、負傷者 966 名で済んだのだそうです。
そして、よーく見るとモデルの右側(東側)にも何やら注釈があるのですが……
霧多布(浜中町)の近くに、「この地形模型は、昭和58年当時のものです」と書かれていますね。地形にはそれほど大きな違いは無いのでしょうが、道路などのマッピングに少々古い部分があるからでしょうか。
昆布森の海食崖
壁にはこんな写真も展示されています。「昆布森の海食崖」と題されていますね。大地
続いては「大地」という展示です。左側は「釧路市付近の地質層序」と書かれています。その隣は根釧台地の変遷を描いたものですね。海だったり陸だったりの歴史を知ることができます。「ハルニレ」と「オヒョウ」が展示されています。オヒョウの樹皮から紡いだ繊維で「アットゥシ」が織られているんですよね。そんなこともあり、オヒョウの自生地はアイヌの地名にも良く残されています。
左が「カツラ」で、右が「イチイ」ですね。「カツラ」は ranko で「イチイ」は rarma-ni と呼ばれました。「蘭越」はカツラの自生地を意味します。
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