東庶路信号場
庶路の次の駅は大楽毛なのですが、庶路からは 10.4 km もあります。ということで、庶路から 5.2 km の地点に「東庶路信号場」があります。見事に中間地点ですね。ここも 1966 年に開設された信号場ですが、本線が真ん中に一本通っていて、左右両方に待避線があるという、ある意味完璧な構造の信号場です。
大楽毛(K50)
名うての楽しい名前の駅にやってきました。「大楽毛」で「おたのしけ」と読みます。ota-noske ですね。2429D は 17:14 頃に大楽毛に到着しましたが、ここで帯広行き 2530D の到着を待ちます。発車は 17:25 の予定です。
大楽毛だったか、あるいは西庶路のあたりからだったか、徐々にお客さんの数が増えてきました。高校生っぽいお客さんが増えた印象がありますが、近く(と言っても 1 km ほど離れてますが)に高専があるみたいですね。
ちなみにこの大楽毛駅、1901 年開業ということで、かなりの古株です。
新大楽毛駅(K51)
大楽毛から 4 分ほどで次の新大楽毛です。大楽毛は 1901 年の開業でしたが、この新大楽毛の開業は 1988 年とのことで、JR 発足後の開業です。札幌圏の新駅ラッシュは JR 化の前でしたが、この駅の開業は一連の新駅ラッシュが落ち着いた後だったんですね。新富士駅(K52)
新大楽毛から 6 分ほどで「新富士駅」に到着です。あれ……? と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、そう言えば東海道新幹線にも「新富士駅」があったような……?根室本線の新富士駅が開業したのは 1923 年で、新幹線の新富士駅が開業したのが 1988 年ですから、根室本線の新富士駅のほうが半世紀以上も歴史が長いことになりますね。ただ面白いのは、この新富士駅の由来で……。「北海道駅名の起源」には、次のようにあります。
新富士(しんふじ)
所在地 釧路市
開 駅 大正12年12月25日
起 源 富士製紙会社(現十条製紙)釧路工場の新設に伴って設けた駅で、これにちなんだのであるが、東海道本線に同名の駅があるため「新」をつけたものである。
(「北海道駅名の起源(昭和48年版)」日本国有鉄道北海道総局 p.129 より引用)
つまり、釧路の「新富士駅」も、静岡県の「富士駅」にちなんだ駅名だということになります。「東海道本線に同名の駅があるため『新』をつけたものである」という部分に至っては、新幹線の「新富士駅」とまったく同じだということになりますね。新幹線の「新富士駅」が後追いで同じ名前を名乗ることが問題にならなかったのかな? と思ったりもしたのですが、当時は既に分割民営化後で別会社だったので、問題ないという判断になったのかな、と思います。逆に「『新富士』を新幹線の駅名で使用するから、既存の『新富士』は改称してほしい」という無粋な話にもならなかったようで、そういう意味ではベストな流れだったのかも知れません。まぁ、この両駅を混同するシチュエーションは、それほど無いでしょうからね(皆無では無いでしょうけど)。
釧路駅(K53)
この日は朝の 6:58 に札幌駅を出発して、滝川で 9:37 発の 2429D に乗り換えました。そして、滝川から 308.4 km を 8 時間 2 分かけて走ってきました。我らが 2429D は、定刻の 17:39 に、釧路駅 2 番ホームに滑り込みました。
いや~、さすがに長かったですね(笑)。
ちなみに、乗車券持参で有人改札で 2429D を完乗したことを申し出ると、こんな証明書が貰えたりします(2013 年 10 月現在)。
なお、この日の完乗客は私含めて 4 名ほどでした。物好きな人は意外といるものですね……(汗)。
函館~根室 各駅停車の旅、ここまでの行程は以下のとおりです。
2843D 函館 14:26 →(31駅)→ 長万部 17:28
2949D 長万部 17:44 →(17駅)→ 小樽 20:42
281M 小樽 21:18 →(13駅)→ 札幌 22:03
131M 札幌 6:58 →(19駅)→ 滝川 8:35
2429D 滝川 9:37 →(46駅)→ 釧路 17:39
函館駅から釧路駅まで計 132 駅、随分遠くまでやってきました。でも、旅はまだ続きます!
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