2015年2月19日木曜日

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函館~根室 各駅停車の旅 (29) 「金山」

 

金山駅(T34)

下金山駅から次の金山駅までは、6.9 km の距離を 9 分ほどかけて走ります。……おっ、雪が見えてきましたね!
蛇行する空知川をショートカットする形で、鉄橋が続きます。鉄橋を続けて 2 つ架設するのは結構無駄な場合も多いのですが、ここは川の左岸が崖になっているので、橋を架けるしか無かったのでしょうね(並行する国道も全く同じルートを通っています)。
11:38 に、2429D は定刻通り金山駅に到着しました。
ホームにも、ちらほらと雪が残っているのが見えますが、よーく眺めてみると……
おや? なんだか妙なものが……。
10 cm ごとに目盛が切ってあるようなのですが、これで積雪量が一目瞭然! ということでしょうか。本格的な冬になってから訪れるのも一興かも知れませんね。

鹿越仮乗降場(廃止)

根室本線は、引き続き空知川沿いを遡っていきます。金山までは南に向かっていましたが、ここで再び向きを変えて、東に向かうことになります。
かつて、金山の次に「鹿越駅」という駅がありましたが、残念ながら現在は「かなやま湖」の下に沈んでいます。金山駅の 2 km ほど東方に「金山ダム」が建設されたことにより、ここも根室本線の旧ルートが水没してしまいました。

空知川にダムができてしまったので、根室本線は支流の富士川沿いのルートで高度を稼ぎつつ、途中からは空知トンネルで一気にかなやま湖畔まで駆け上がります。トンネルを抜けたところが「かなやま湖」の最も狭隘な部分なので、そこに橋を架けて、かなやま湖の南側に移動することになります。

つまり、どういうことかと言いますと、トンネルを抜けたらいきなり「かなやま湖」の上を走ることになるのです。
かなやま湖を渡ると、線路は緩やかに左にカーブします。かつてこの辺りに「鹿越仮乗降場」があったそうです。

この辺りは(前述のとおり)金山ダムの建設に伴って新設されたルートなのですが、金山駅と東鹿越駅の間が 13.2 km もあるため、途中ですれ違いができるように信号場が設けられ、仮乗降場として客扱いも行ったのだそうです。
その後、1982 年(石勝線開通の翌年)に信号場が廃止され仮乗降場となり、1986 年に仮乗降場としても廃止されてしまいました。理由はちゃんと調べていませんが、おそらく「利用者皆無」だったのでしょうねぇ……。

さて……、そろそろ次の東鹿越駅に近づいてきましたね。

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