茂尻駅(T24)
赤平から 5 分ほどで、次の茂尻に到着です。ちなみに「茂尻」は「もしり」と読みます。アイヌ語で "land" という意味の言葉ですね。茂尻は赤平市第二の集落、といった感じの場所です。「茂尻○○町」という地名が多いので、てっきり市町村合併でもあったのかと想像してしまいますが、そういった事実はどうやら無さそうな感じのようで。
それにしても、このひらがなで「もしり」と書かれた駅名標は味がありますね。
平岸駅(T25)
車窓を眺めていると、まるで公園のように整備された一角が見えてきました。おっ、いい感じだな~と思っているうちに、平岸駅に到着です。
もしかしたら「あれっ?」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、実は札幌の地下鉄南北線にも同名の「平岸駅」があるのですね。ここは赤平ですからもちろんこれは偶然の一致なんですが、どちらもアイヌ語の pira-kes に由来するとのことです。
平岸を発車すると、国道 38 号とぴったり並走します。やがて空知川まで近くに迫ってきたところで芦別市に入ります。
空知川が離れてゆくと同時に、線路脇に雑木林が迫ってきました。
鮮やかな色合いが楽しめるのはこの時期の雑木林ならではですよね。
高根信号場(廃止)
雑木林を抜けて、芦別の街が近づいてきました。このあたりにも信号場があったのだそうです。他の信号場と同様に交換(すれ違い)目的だったのですが、この高根信号場は国鉄芦別線(未成線)の分岐点としても機能する予定だったのだとか。当時の航空写真を見ると空知川に架けられた橋の存在も確認できますね。芦別線は芦別と納内(函館本線)の間を結ぶ予定だったのですが、路盤までは完成したものの線路が敷設されることは無かったみたいです。
ちょうど、このあたりに信号場があったのだと思います。
フェンスの手前に道路(のようなもの)が見えますが、もしかしたらこれが芦別線の路盤跡なのかも知れませんね。
おやっ、あれは……?(次回につづく)
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