いざ行かん青森へ
寝台特急「あけぼの」は、無事に翌日の朝を迎えました。秋田を出発して、青森に向かって軽やかに走ります。寝台から座席へ
外も明るくなってきましたので、この寝台を……座席に変える手順を、おさらいしておきましょう。
まずは安全サクを畳みます
寝台を座席に変える手順ですが、このような説明書きが用意されていました。まず、えーと。「安全サクを持ち上げるようにして折りたたんでください」とありますね。これは、柵を一旦上に持ち上げると、平行四辺形状に折りたたむことができます。
あとは寝台を背もたれにするだけ
あとは、寝台をガバっと引き上げるだけです。寝台の裏側が座席の背もたれになっていて……このまま壁のところまで引き上げると、カチッとロックがかかります。
この、小さなテーブルのようなものが背もたれを固定するためのフックになっているのですね。下から見るとこのようになっていて、背もたれの穴に、斜めにカットされた円柱状のピンが引っかかるようになっています。
当然のことながら、着席時にフックの部分に後頭部をぶつけてしまってはいけないので、フックの部分は肘掛けが来るようになっています。肘掛けというか、ミニテーブル状のものですね。
国鉄の香りが
最後に……割とどうでもいい発見なのですが、この「シングルデラックス」は喫煙可だったようで、洗面台の横、テーブルの下にあたる部分に、このような、懐かしい形の灰皿が設置されていました。昔は大抵の電車にこういった灰皿が備え付けられていたものですが、今は随分と見かけなくなりましたね。寝台列車こそ、寝たばこ防止のために寝室内での禁煙が求められそうなものですが、現実にはこのような形でひっそりと生き残っていました。
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