2014年10月22日水曜日

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道東の旅 2013/春 (109) 「そこに愛はあるのか」

 

そこに愛はあるのか

そんなこんなで、国道 39 号を東へと車を走らせていたところ、とある歯科クリニックの看板が目に入りました(看板好きだよね)。
見やすいように拡大しておくと……
はい。「あいない歯科クリニック」と書いてありますね。

これのどこがポイントかと言いますと、実は、このあたりは
「相内」と書いて「あいのない」と読ませる地名なのです。「相内」はアイヌ語に由来する由緒正しい?地名で、昔は「相野内」と書いていたのだとか。

ただ、これを素直にひらがなにすると「あいのない歯科」となるわけで、血も涙も無い歯医者のような印象すら受けてしまいます。それを嫌って「あいない」にしたのかな、と思ったのですが……。あるいは「相内」を「あいない」と読ませるのが、既に現地では一般的になっているのか、どっちなのでしょうね。

ちなみに「北見道路」に向かうには、まだ直進のようです。

北見道路(通行無料)

さて、10 km 手前から案内標識を配するという、類い希なる熱狂的な猛プッシュを見せる「北見道路」についてですが……
左手に、ようやく国道 39 号線からの離脱を促す案内標識が見えてきました。300m 先を右折(電柱に隠れてしまっていますが)だそうです。
地図で見て見るとわかるのですが、「北見道路」は無加川や常呂川の南側を通っていて、どう見ても国道 39 号線のバイパスとしては(現時点では)機能しないルートになっています。それもその筈で、本来は道東自動車道(足寄線)との接続を目的としている道路なので、JR 石北本線沿いを走る既存の国道 39 号とは異なり、北見道路は池北線(→北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線)沿いのルートを取ることになるのですね。
(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図から配信されたものである)
ですから、いくら「通行無料」としたところで、在来の国道のトラフィックが「北見道路」に流れるかと言うと、かなりびみょうな気がするのです。
せっかく自動車専用道路をつくったのに、通行量がとても少ないようでは今後の整備計画にも影響が出かねない……ということで、異例とも言える「猛プッシュ」になったのかな……などと思わせます。もちろん現在の段階で「北見道路」の効果を評価するのは公正では無い話で、訓子府方面への延伸や「美幌道路」と接続した時点で、大幅に利便性の向上が見込まれるのですけどね。

行ってみたいと思いませんかぁ

というわけで、ここまでプッシュされてしまっては、「北見道路」の実態を見ておかないわけにはいきません(笑)。素直に右折してみることにしましょう。

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