魅惑の 19 インチラック
さて、今度は何やら 19 インチラックが見えてきました。その配線の数たるや、眩暈を起こしそうですね(笑)。これは一体何なんでしょう?
The Pinhole Neutron Experiment
その前に……ラックの左に展示されている、いかにも「実験装置です!」と言わんばかりのものを見てみましょうか。これは…… The Pinhole Neutron Experiment と説明がありますね。
ふむふむ……。えー、何やら英語で書いてありますね(←)。……ちょっと不親切すぎますか。すいません。
これは、核爆発の模様を撮影するためのカメラなのだそうです。ただ、普通のカメラとは違って、放出された中性子をピンホールカメラの要領で造影する……みたいですね。その性能は当時としては画期的なもので、フル HD 相当の解像度でフレームレートは 8 倍だったのだとか。もっとも、お値段も現在のハイビジョンカムの 10 倍だったのだそうです。
目いっぱい拡大したものもどうぞ。
光量が不足気味の場所なので、画像が不鮮明なのはどうかご容赦を。
おじさんの発見
さてさて。ラックの右側には、こんなおじさんが隠れていました(笑)。手前に置かれているのが……
これも何やら昔のカメラっぽいものですが、さて何でしょう。説明書きが手前にあるのですが……
ちょっと読みづらいですね。ということで(久々に)フォトショで整形!
整形の出来がイマイチなのはどうかご容赦を。えーと、このカメラ?は RAPATRONIC Shutter Camera というものだそうです。このカメラはファラデー効果を利用してシャッターが切られるため、核爆発のもっとも初期の状態を記録することができるのだとか。ファラデー効果って何? という尤もな疑問については、我らがうぃきぺをご覧ください。
ファラデー効果(ファラデーこうか)あるいは磁気旋光(じきせんこう)とは、磁場に平行な直線偏光を物質に透過させたときに偏光面が回転する現象のことである。また、この回転をファラデー回転(Faraday Rotation)と呼ぶ。
1845年にマイケル・ファラデーによって発見された。
(Wikipedia 日本語版「ファラデー効果」より引用)
へぇぇぇ。もはや何が何やらさっぱりです(汗)。19 インチラックの正体
最後に……巨大な 19 インチラック 2 本の説明を。ということで、このラック 2 本と 120 台のオシロスコープで、地下核実験の記録を取っていた、ということのようですね。時代としてはトランジスタの後、LSI の前、といったところでしょうか(つまり IC の時代)。まぁ、これくらいのスパゲッティな配線で済んでいたのは、ある意味ラッキーだったのかも知れません。
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