2013年3月16日土曜日

ラスベガスの旅 2011/夏 #59 「ビキニと言えば」

ビキニと言えば

さて、今度は何やら良く解らない地図が出てきました。これは何でしょう?
下の拡大図を見れば一目瞭然ですね。右が「ビキニ環礁」で、左が「エニウェトク環礁」です。「ビキニ環礁」とは、まるで「エロマンガ島」のようなふざけた名前だな……と思われるかも知れませんが、水着の名前のほうが、この「ビキニ環礁」に由来している……ということをお忘れ無く。
この説明文によると、ビキニでは 23 回、エニウェトクでは 43 回の実験が行われたとありますね。ですから回数としてはエニウェトクのほうが多いのですが、ビキニのほうが先に実験に使われたことや、世界初の水爆実験の場所に選ばれたこともあり、また、日本では不幸な事故に巻き込まれたこともあって、ビキニのほうが圧倒的に知名度が高い……ですね。

ビキニの衝撃

水爆実験の写真も展示されています。
この写真を見ると、さすがに、何と馬鹿なことをしてくれたものだ……と思ってしまいますね。いや、こういった「愚行」を率先して行うことが(結果的に)世界の平和に繋がる……という理屈も理解できます。それはわかるんですが……でも……。

ベガス名物の核実験

ネバダの核実験に話題を戻しましょう。これは 1951 年のラスベガスの写真らしいのですが、
なんと、市内から核実験の様子が見えた……ということなのでしょうか。the atmospheric tests quickly became must-see attractions for Las Vegas residents and visitors alike. という、目を疑うようなこと書かれています。

核の幻影に怯えることに

次の話題はこちら。
J. C. Penney と言えば、アメリカではとても有名なスーパーマーケット?ですが……、中を見てみると、何やら写真集のようなものが。
これ、実験用のマネキンの写真集なんですね。BeforeAfter が並んでいるのですが……さすがに拡大するのは控えておきます。実験場には、こんな感じで、住居の中にマネキンが並べられていたようです。
マネキンに限らず、いろいろな実験器具も使われていたみたいですね。こういった実験は、いかに効果的に敵に被害を与えるかではなく、いかに核攻撃の被害を小さくするかに主眼が置かれていたように見えます。世界一の核先進国となったアメリカは、皮肉なことに、世界で一番核兵器の恐怖に怯える国にもなってしまったわけです。まぁ、自業自得と言ってしまえばそれまでなんですが……。

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