続・国道を往く
かつての「国鉄白糠線」のすぐ横を通っている、国道 392 号線(白糠国道)を往きます。遺構その一
縫別から少し西に行ったところに、茶路川に架けられている「観渓橋」というちょっと立派な道路橋があります。「観渓橋」の上から南の方を見てみると……
ちょっと低いところに、国鉄白糠線の鉄橋の跡がまるまる残っているのが見えます。そして、橋の反対側から北西の方を見てみると……
広々とした野原を突っ切る形で、線路跡の土手が延びています。
復活の目は?
国鉄白糠線は、大方の予想通りに巨額の赤字を吐き続けて、一時は「日本一の赤字線」の座に輝いたこともあったのだとか。ただ、「日本一の赤字線」というキャッチフレーズは、この白糠線ではなく、美深から仁宇布までを走っていた「美幸線」が自ら好んで使っていた印象があります。もちろんその「美幸線」も全線廃止されて久しいのですが、一部の区間を再生して「トロッコ王国美深」として使用されていたりします。白糠線も美幸線と同じく建設年次が比較的新しいので、路盤や橋梁は現役さながらの状態で残っています。
これはもしかして近い将来に「観光鉄道」として復活させる可能性を残しているんじゃないか、と思ったりもしたのですが、
この「観渓橋」につながる新しい道路が、見事に線路跡に蓋をしていたのでした。
遺構その二
さて、再び国道 392 号線(白糠国道)に戻ります。前方になにやら高架橋が見えてきましたが……現在絶賛建設中の「道東道」の高架のようですね。そして、少し先の「松五郎橋」の手前のあたりで……
今度は鉄道橋の遺構です。廃止されて 30 年も経ったあとには見えないですよねぇ。
遺構その三
白糠から上茶路までは 1964 年に開業した区間ですが、上茶路から北進までの区間は 1972 年に(紆余曲折の末)開業した区間です。これは、「下北進」の手前の「美恵橋」のあたりですが、左の方に、割と新しそうな橋脚が見えますね。そして、「下北進」から「北進」に向かうところで国道 392 号線を越えて行きます。
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