2012年8月29日水曜日

道東の旅 2011/春 (116) 「引き揚げルートの謎」

北海道と言えば

北海道最東端の「納沙布岬」に屹立する「平和の塔」にて絶賛展示中の、北海道根室高等学校地理研究部の素晴らしい研究成果を眺めていますが……。おや?
北海道と言えば、やはり「地名の由来」は外せないのか、1 枚だけこんな展示が紛れていました。歯舞は「流氷・ある・島」だとのことですが……。これも追々と検証?していきましょう。

水晶島旧島民の生活

さて、「色丹島──」の次は「水晶島旧島民の生活」です。
「水晶島」というのは、歯舞群島の中でも北海道に近い島の一つで、天気が良ければ肉眼でも目にすることができます。全体的にとても平べったい形の島で、
この「水晶島百科地図」を見ても、三角点の標高はわずかに 18.0 m のようです。ちなみに、字がつぶれて見えないと思いますが、島の周囲にびっしりと描かれているのは、当時(終戦直前でしょうかね)の住民の名前です。これを見る限り、道路もあったとは言え、島内の移動でも船を漕ぎ出していたようにも見受けられます。

地元の話題

この「水晶島百科地図」は新聞にも採り上げられたようです。
日付を見ると 1986 年ですから、「色丹島──」の 2 年前の研究成果だったようですね。……と思ったら違ってました。
「水晶島旧島民の生活」は 1985 年度の研究成果で、1986 年度は「歯舞諸島旧島民の生活」だったようです。

引き揚げルートの謎

歯舞諸島からの引き揚げに際しては、こんなミステリアスな話があったそうです。
志発島から船に乗れば根室まですぐ……なのに、なぜか樺太の真岡まで行って(樺太の位置がおかしいのはご愛敬)、そこからわざわざ函館に向かったのだとか。何らかの意図があったのでしょうが、それは一体何だったのでしょう……。

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