2012年7月19日木曜日

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道東の旅 2011/春 (88) 「ワイズユース」

 

どこもかしこもラムサール

7/15 の記事でもちらっとお見せしましたが、ここ「春国岱」は……
野付半島と同じく、「ラムサール条約登録湿地」だったりします。ちなみに、ここ「風蓮湖・春国岱」が #1542 で、「野付半島」は #1552 ですから、たぶん登録された時期(年代)が近いんでしょうね。

じゃじゃん!

というわけで……じゃじゃん!
4 コマ漫画であなたの質問にお答えします、という趣向のようです。
まずは「ラムサールってな~に?」という内容ですが、「ラムサールとは、『特に水鳥の生息地として国際的に大切な湿地に関する条約』のことです」とあります。んー、これは「ラムサール条約」の説明であって、「ラムサール」の説明じゃ無いような……。

あ、「カスピ海の近くにあるラムサールという町で行われた会議で決められた約束ごとなので、略して『ラムサール条約』と呼んでいるんだ」とフォローがありますね。ラムサール(ラームサル)がイランのリゾート地であることは既にご存じの方も多いと思いますが、「カスピ海の近く」から「イラン」を連想できる人は、あまり多く無いでしょうね。別に理由があって隠しているわけでは無いと思いますが……。

フェアユースじゃなくて

次は「ワイズユース」についてです。
このあたりの考え方は「ジオパーク」にも通じるものがありそうですね。いかに自然を手つかずのまま残すか……ということではなく、「今ここにある湿地をどのように保全しつつ活用するか」という考え方には賛意を表したいです。

あ、まさに最後の 4 コマが、ラムサール条約登録湿地における「ワイズユース」の考え方を具現していますね。
こうやって見てみると、この 4 コマはなかなか良く出来ていると言えそうです。

シマフクロウの日々

最後に「シマフクロウを守る」という展示を。
「シマフクロウの現状」として、次のように説明されています。

 かつて、北海道に 1000 羽くらいいたと言われていたシマフクロウですが、現在は道東に約 130 羽がくらしているのみとなってしまいました。
 開拓により、営巣できる木が無くなったこと、エサの魚が少なくなったことが原因と考えられています。
(春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター内展示パネルの説明文より)
うーん、これはちょっと切ない話ですね。タンチョウヅルなんかも似たような感じで一時期激減したそうですが、地道な保護活動(頭が下がります!)の結果、今では随分と個体数が増えたと言われます。シマフクロウも似たような形で保護を進めていきたいところですが、
……なるほど。まずはシマフクロウの日々の営みを邪魔しないことから始めないといけないようですね。

出発!

というわけで、ここ「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」には 30 分ほどの滞在でお別れです。さぁ、今度こそ根室市内の最終目的地(この日の宿です)に向かいますよ!

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