ラムサールって何だっけ
「野付半島ネイチャーセンター」の 2 階にやってきました。まず目に入ったのが……「ラムサールコーナー」なる展示です。ラムサール条約自体はなんとなーく知っているのですが、そういや「ラムサール」って何でしたっけ?
ラームサル (ペルシア語: رامسر Rāmsar)はイラン・マーザンダラーン州の都市。また同名の郡(シャフレスターン)。カスピ海沿岸に位置する。
(Wikipedia 日本語版「ラームサル」より引用)
「節子、それ『ラムサール』ちゃう。『ラームサル』や!」というツッコミが入りそうですが……。日本語では「ラムサール」との表記が定着している。
(Wikipedia 日本語版「ラームサル」より引用)
ということで、間違いでは無いみたいです。ラームサルはラムサール条約が調印された都市である。
(Wikipedia 日本語版「ラームサル」より引用)
なんと紛らわしい……。#1552
で、ラームサルで調印されたラムサール条約の話ですが、1971年に調印されたこの条約は、湿原の保存に関する国際条約であり、湿地およびその資源の維持・有効活用のために各国家および国家間の枠組みを提供するものである。2005年現在の締結国は147カ国。「国際的に重要な湿地に係る登録簿」すなわち「ラムサール条約湿地」に登録された湿地数は1524ヵ所に及ぶ。
(Wikipedia 日本語版「ラームサル」より引用)
あれ? そういえば、こんな看板がありました。#1552 ってことは……あれ? ふむふむ、「2005 年現在の──」という所がミソで、同じく Wikipedia の「ラムサール条約」のページに依れば、2009 年 2 月現在は 158 ヶ国 1,832 ヶ所とのこと。なるほど、それなら納得です。
日本にはいくつある?
となると、次は日本の「ラムサール条約登録湿地」はどの辺にどのくらいあるのだろう? という疑問が湧いてくるのですが……ふむふむ。この地図を見た感じだと、日本には 37 ヶ所ほどあるみたいですね。そして北海道には 12 ヶ所も。そのうち道東には 7 ヶ所も集中しています。まぁ、釧路湿原のお膝元でもありますし、不思議は無いと言えばそれまでなのですが。
Notsuke or Notke
英語のパネルもあります。ローマ字表記だと Notsuke なんですね(あたりまえか)。アイヌ語だとたぶん Notke あたりが相応しい表記なんでしょうけど。
擦文時代
外にあった「野付半島」の碑文と似たような趣の展示もありました。全文はちょっと長すぎるので、ちょっとずつ引用してみましょうか。
半島中央のオンニクルの森には擦文時代と思われる縦穴住居跡が多くあり、古くから先人たちの暮らしがあったことが分かります。
(野付半島ネイチャーセンター内展示パネルの説明文より)
「擦文時代」(さつもん──)というのは北海道ならではの時代区分なのですが、皆さんご存じでしたでしょうか? 私もつい最近知ったばかりなので、あまり大きな顔はできないのですが……。ちなみに「縄文時代」とはまったくかぶらないので注意が必要です(飛鳥時代から鎌倉時代後半あたりに相当します)。時代が合わない?
そんなわけで、このあたりには擦文時代の遺跡が多いようなのですが、よーく見ると、一つだけ時代が合わないものが……。こちらです。
「蝦夷地」への「和人」の流入が本格化したのは明治になってから……と漠然と思っていたのですが、幕末には幕府の命を受けてあちこちの藩から武士が送り込まれていたみたいですね。このあたりは「白虎隊」で名高い会津藩の管轄だったみたいです。
www.bojan.net
Copyright © 1995- Bojan International
0 件のコメント:
コメントを投稿