2012年4月21日土曜日

泰緬鉄道乗車記 (1) 「『トンブリー駅』はどこにある」

泰緬鉄道日帰り旅行記

勢いで書庫を作ってみました。えーと、日帰りでかつての「泰緬鉄道」に乗ってきましたよ、というお話です。

泰緬鉄道ってなーに?

まずは「泰緬鉄道ってなーに?」というお話から……。

泰緬鉄道(たいめんてつどう)は、第二次世界大戦中にタイとビルマ(ミャンマー)を結んでいた鉄道である。日本軍によって建設・運行されたが、戦後連合国軍によって部分的に撤去され、現在はナム・トク(Nam Tok)で途切れている。
(Wikipedia 日本語版「泰緬鉄道」より引用)
はい。シャム(泰)とメンデン(緬甸)を結ぶ鉄道なので「泰緬鉄道」と名付けられたのでした。引用部にもある通り、日本軍主導で建設された鉄道ですが、実際に建設作業に従事したのはタイやミャンマー、マレーシアやインドネシアから送り込まれてきた労働者が多かったと言われます。また、イギリス軍やオランダ軍など連合国の捕虜も建設作業に従事することを強いられ、戦後になって「俘虜虐待」との非難を浴びることになったのでした。

起点はバンコク・ノーイ駅

とまぁ、前置きはこの辺にしておいて。

ルート
バンコクのバーンコークノーイ駅(トンブリ駅)を始発駅とし西部へ進みナコーンパトム県、ラーチャブリー県、カーンチャナブリー県を通り、ミャンマー・ヤンゴン(ラングーン)へ至る。
(Wikipedia 日本語版「泰緬鉄道」より引用)
「タイとビルマを結ぶ」というだけのことがあって、「泰緬鉄道」の起点はバンコクの「バンコク・ノーイ駅」にありました。今は「トンブリー駅」と名前が変わっているのですが、この名前のおかげでちと問題が……。

あちらこちらにトンブリー

バンコクには、鉄道のターミナル駅が 3 つほどあります。一番大きそうなのが「フアラムポーン駅」で、他には「ウォンウィエン・ヤイ駅」と「トンブリー駅」があります。面倒なのが「BTS(スカイ・トレイン)」という市内電車の存在でして、「クルン・トンブリー通り」に「クルン・トンブリー駅」という駅があるのです。

さらに厄介なことに、「クルン・トンブリー通り」は「トンブリー駅」ではなく「ウォンウィエン・ヤイ駅」の近くを通っているのです。結果として、タクシーの車内で次のような会話が交わされたのでした。

「Thonburi Railway Station まで」
「OK、OK」
(出発)
(右手でスカイトレインの高架を指さしながら)「BTS の Thonburi だよな?」
「え?」
「BTS の駅でいいんだよな?」
「いや、違うと思う」
(話がかみ合わないことを悟った運転手、車を路肩に寄せる)
(「地球の歩き方」の地図を運転手に見せる)
「いやー、さすがに日本語はわかんないな(笑)」
「(地図を指さしながら)ここの Thonburi 駅に行って欲しいんだけど」
(運転手、トンブリー駅の写真を見て、地上駅であることを確認)
「以前は『バンコク・ノーイ駅』という名前だったんだけど」
「ああ、わかったわかった。カンチャナブリー方面に行きたいんだな?」
「そうそう!(喜)」
「Thonburi Train Station だな」

たまたま BTS に「Krung Thonburi」という駅があるのを知っていたので、早いタイミングで「やばいこの運転手勘違いしてる!」と気づいたのが(結果的には)勝因だったかも知れません。のっけから冷やっとした出来事でした。

お釜に注意

その後は誤解も解けて安心したので、
こんな写真を撮る余裕も生まれたのでした(笑)。

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